表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】正論

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

別に、

私の論理展開が全て正しい。

なんて傲慢な事は考えてません。


むしろ間違っている事もそれなりにあるでしょう。

ただその間違いを指摘されたとき、私が納得出来る理論展開をして欲しいんです。

俺の中で正しいと思える事が好きだ。無駄がないものが好きだ。人生百年時代と言われているが、俺の人生はきっとそれよりも少ない。だから、時間の無駄を減らす為にも、間違った道を歩むのはあまりしたくない。

勿論、失敗や間違いから得る経験も相応にあると感じている。でも其れは正しさに回帰する為の一種の手段であり、長らく歩き続ける訳には行かなかった。すぐに気付かなければならないもの。

そんなある時、引っ掛かりを覚えた言葉を指摘した上で、何度か質問をし、自分なりの論理を述べた事がある。

その時、相手は気が触れた様に、こう指摘したのだ。

――それ、ロジハラじゃん。

はて、お前らの言うロジハラとは何なのか。俺が受け入れられる論理で帰ってくるのか。


瑠衣の性格は機械的で人の感情など知らない。と言った動向をする事が殆どである。全ての物事の頂上に自分の意思が来て、それ以外のものは二の次。だから不必要と思われる会話は容赦なく切り捨てる。

それ故に、『自分の意見が何より正しくて、他は全て間違っている』という考えに相手は陥りそうだが、意外とそうでは無い。

そんなある時、瑠衣自身からこんな質問を掛けられた。

「鏡花、お前の言う、『ロジハラ』とは何だと考える」

「正論パンチで叩き伏せる」

何分、正論というのは言葉の通り正しいのだ。それ故に相手は受け入れざるを得ない事がままぁある。それでも感情というのは、正論述べてりゃ全て正解なんてことは無い。複雑な事情から受け入れざるを得ない事もある。

「良い事したら褒める。これは正論。でも自分が何かに取っ掛りで忙しくて、相手の事を褒められなかったとする。その時にもこの正論を無理やり通すかと言われれば」

「俺はそこまで融通が効かない奴では無い」

ま、そりゃそうだ。感情がなく、機械的に見えて、いざ議題に乗り上げて、自分の時間をかけるという事は、瑠衣にとって相応に本気。対等な立場で殴り合う事を示している。

つまり、相手の言い分、もしくは立場を考えた上で、最善の選択をする。それが無慈悲でも。

「ただ食堂の席取りの際に、何も荷物が置いて無かったから、座った。

けれども後から知らない人間が来て、『そこ、私が毎日座っている場所だから出ていけ』と言われた。

此方としては相手側の一方的な暴論と判断し、『何か物がないと分からない』と指摘した。

相手は『防犯の都合上、物を置くことはしない』と言った。

『それはお前の判断で、此方には関係ない』と返された。

そしたら上記の言葉、ロジハラという言葉が帰ってきた。

だから『ロジハラとは?』と返したら、『お前の様な奴』と言って去っていった」

思っていた以上に、相手の暴論から始まっていた。擁護出来るのは『防犯の都合上、物は置けない』ということだろうか。

「相手にしなくて良いよ……。そんな奴……」

「だが、一人でも多くの人間を納得させるには正論が必要不可欠だ。これまでも叩き伏せられたら、この世の秩序が無茶苦茶になる。

議題が長くなる。鏡花、お前が嫌なら断っても構わない。この議題を続ける気持ちはあるか?」

「私の人生あげるって言ったじゃん。だから君は好きに私を使えば良い」

理路整然とした物言い。反乱を許さない道理。其れを淡々と述べるのが瑠衣である。其れ故に、やや冷たい印象を与える。しかし意外と互いの着地点を見ている。

私がこうして述べている事は、あくまでも『私の中で』正しいと思っている事。

だから間違いも相応にあるでしょう。

納得いかれない事もあるでしょう。


ただその間違いを指摘するとき、私が納得する形でお出しして欲しいんですよ。

そうしないと受け入れられないから。

それは立場が逆転しても全く同じことです。

私にも言えるって事です。


面白くない。と感じるに小説に、『感情移入出来ない』『納得出来ない』というものがあると思います。

これ、言葉は違いますけど、私の中では同じ言葉。

感情移入して、気持ちが分かるから、納得する。という順序があるの思います。


だから物を書く以上、正論は絶対必須。

『これを除いて面白いと思うものを書け』と言われても、私は出来ません。

でも私が思う正論を述べたところで、全ての人が納得する話にはならないんですよ。

『正論』の対義語は『暴論』ですが、暴論を消しても別の『正論』が生まれます。


だから瑠衣が行いたいのは

『一人でも多くの読者が感情移入、つまり納得するものを作りたい。だから議論をしたい』

ということかと思います。


瑠衣は自分至上主義ではあるんです。

自分が納得しないと行動しないし、納得しない小説を書きたがりません。

でもその上での縛りプレイ。

他の正論があるならば、其れを浴びせて、吟味したい。

一人でも多くの人間を納得させたい。というのがあります。

ゲームで言う、縛りプレイですね。

別に縛らなくても勝てるけど、縛った方が楽しい。

試練を求める瑠衣らしい判断。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ