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作家の秘め事 -シェリル-

ライリーが顔を赤くして一生懸命話している。

あんなに不貞腐れ全てを諦めていた少年が、期待と不安に胸を膨らませ自分に芽生えた愛と恋の話をしてくれている。


嬉しい。

こんなに嬉しいことはない。

あの時ちゃんとライリーと話せてよかった。

ライリーと親友になれてよかった。


恋ってこんなにドキドキするのね。

恋ってこんなにときめくのね。


私も一緒に恋した気持ちになるわ。

胸がキューってなってお茶も喉を通らない。


些細なきっかけでも、こんなにも深い愛に繋がるなんて。

恋は不思議。

愛も不思議。



私の知らない感情達。

私に代わって彼を幸せにしてくれてありがとう。

私に代わって彼を不安にさせてくれてありがとう。

私ではライリーにあげられなかった感情達。



ライリーに素敵な感情をくれたリサはどんな子かしら。

ライリーの言う通り可愛くて素敵な子なのかしら。


会ってみたい。

ライリーに愛と恋を教えてくれた素敵なリサに。



リサへの愛を聞きすぎて、私もリサに恋しそうだわ。











…あれ、話を聞いていくうちにだんだん不安になって来たわ。

ライリーってこんなに独占欲が強かったかしら。

あれ?そんな?もうそんなに好き?あれ?あれれ?


最近恋に自覚したのよね?ちょっと感情のステップアップが早すぎない?大丈夫?

まだ付き合ってもいないのよね?

ライリー落ち着いて。いいから落ち着いて。

色々心配になってきたわ。



ライリーの愛が重すぎてリサは怯えてるんじゃないかしら。

大丈夫かしらリサ。


ライリーが嫌われませんように。

ライリーの初恋が実りますように。



あなた達の愛の記録は私がしっかり残すわ。

私たちが死んでもあなた達の愛が残りますように。

ずっとずっと語り継がれますように。


これが私の応援方法。

あなたたちへの最高の祝福の仕方。



嗚呼、私の親友が愛したリサに、私も早く会いたいわ。

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