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上がり続ける悪役令嬢の好感度

ライリー様は帰るまでの車内で楽しそうに学園生活への期待を話していた。少し前までは寡黙な印象しかなかったけど、今はお喋りの印象の方が強い。もしかしたら人見知りで打ち解けたらしゃべるタイプなのかもしれない。


テイラー家に着き、私だけ馬車から降りる。

車内にいたライリー様は手を振りながら

「また明日迎えに来るね。」と言い残し、馬車は走り去っていった。


また明日…

できれば婚約者様と一緒に行って頂きたい。

明日が来るのが少し億劫になった。



部屋に戻るとイヴから今日のマナーは大丈夫だったか確認された。


「大丈夫だったんじゃないかなぁ…?と…思い…ます…」


他の生徒の綺麗な動きを見てしまうと自信がない。


「わかりました。では何かありましたら教えてください。失礼します。」


イヴは返答に納得したのか部屋を後にした。



今日一日色々ありすぎてどっと疲れた。


まず攻略対象達の態度がゲームと違いすぎること。彼らの好感度を上げた記憶がないのに何故か近くにいる。

そして彼らの婚約者の態度と他の令嬢の行動。

先生がカミングアウトしてしまうのもストーリー上起こらないことだけど、ヒロインへのいじめや反感は婚約者がトリガーになっているはず。


もしかしてすでに婚約者の誰かの好感度がマイナスになっていて、イベントが早まった?


慌てて家から持ってきた好感度チェッカーの鏡を見る。前に見たのは祭りの後だったので1年以上見ていない。

数値は変わったのだろうか。


不安で胸が高まりながらもチェッカーを見る。


クロエ:80

シェリル:50

レーイ・アーヤ:90

????:-7

????:0

????:0


「えええええーー!!??」


思わず大声を上げてしまう。

その声を聞きつけイヴが部屋に来るが謝って追い返し、もう一度見る。

やはりどの令嬢も数値が高い。特にレーイ様とアーヤ様に関しては高すぎる。

今日のレーイ様とアーヤ様の会話を思い出したけど、好感度が下がることはあっても上がるイベントが見当たらない。

シェリル様に至っては会ったことすらない。


「なんでこんなに高いの…?」


自分には見えない何かが動いているようでとても恐怖を感じた。

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