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設定資料4

・スー

オルガと幼い頃に遊んでいた少女。

スーは偽名。幼い頃の彼女は自分の名前を上手く言えなかった。長じてからは無論そんな事は無いのだが、オルガの前では別の自分で居たいという思いから偽名を名乗り続けた。

或いは、その名前の時こそが本当の自分だと思っていたのかもしれない。


非常に高い身体能力を持ち、三歳程度の頃に成人男性一人を昏倒させることが出来た。

当人にはその意識は無かったが、明らかに人の世からは隔絶した能力の持ち主である。


幼い日のオルガと約束した聖騎士となる事。彼女はそれを愚直に守り続ける。

例えオルガがその約束を無理だと諦めてしまっても。


銀髪碧眼はスラムでは珍しい物だったが、流石に毎日の様に通っていれば目新しさも薄れる。

しかしながら良からぬことを考える者はいる物で、誘拐未遂に遭う事も有った。

それでも気にせずにスラムへ通うのだから大物かもしれない。或いは、その程度は彼女にとって脅威でも何でもなかったのか。


オルガと出会った頃に母親を亡くしており、一人泣いていた。

とても互いに仲の悪い兄が二人、妹が一人いる。父親とはろくに会話をしたことがないらしい。


隣にいるのが当たり前で、だけど隣にいるのが普通ではないとオルガが気付いた頃。

彼女はオルガの母親を殺害して姿を消した。

何時もと同じ顔で、己は魔族。人の敵対者であると言い残して。


◆ ◆ ◆


オルガの初恋にしてトラウマ。

色んなものを幼き日のオルガに刻み込んでいき、人格形成に大きな影響を与えた。

彼女としてもそれは想定外だったようです。


いうまでも無いが、まだまだ設定的に半分も語っていない少女です。

彼女については第二部でもう少し掘り下げがある……はず。

全てが明らかになった時オルガは死ぬ(何時もの事。


過去について、オルガは色々と見落としております。それはスーの事だったり他のことであったり。

或いは当時は知らなかったため気付けなかったことであったり。全部紐解いていけばオルガは死ぬ(二度目。

一体何を見落としたのかはこれもその内。分かるかバカ野郎と言われないように頑張ります。


ちなみに系譜としてはミリア、澪に連なる人物。あれ、こいつ等割とまともな運命辿って無いぞ……? 銀髪ロリが好きだという性癖がばれてしまう。


後これだけの事やってハッピーエンド無理じゃね? という言葉への解答はこれです。

いや、今までも手放しのハッピーエンド無かったから大丈夫でしょ(大丈夫じゃない。


◆ ◆ ◆


・スィ

有角種の魔族の少女。銀髪碧眼。乱雑に切りそろえられた髪は誰の仕業か。


スーという少女の様な言動は何処にもなく。ただただすり切れた諦観だけがそこにはある。


魔王に仕える魔族が一人、ベアトリーチェの配下。

魔族の中でも多くの聖騎士を殺している最先鋒の一人。

しかしその彼女からは手酷く扱われており、代わりは幾らでも居ると公言されている使い捨てのコマ。

彼女一人の犠牲を上回る成果を挙げられるのならばベアトリーチェは迷いなくスィを生贄に捧げるだろう。


オルガがスーを探していた様に、彼女もオルガを探している。その目的は殺す事。邪魔だと公言するその姿からは、嘗て彼の後を追っていた面影はない。


当人は二刀を使い、更には召喚獣を扱う熟練の剣士。

召喚獣ヴェリテーは犬頭を持つ巨大な蛇型魔獣。その歪な外見に相応しく、犬が如き嗅覚と蛇が如き熱探知を持つ。その為不意打ちは通用せず、真っ向からの勝負を強いられる。

そしてその真っ向勝負では巨体を生かして押しつぶし、隙を召喚主であるスィがフォローする。そのコンビネーションに多くの聖騎士が敗れ去ってきた。

その他長距離離れた戦場に間を置かずに現れた事から高速移動能力の保持も予測されている。

加えて、鬼祷術に準じた攻撃方法も体得、複数の召喚獣を操るという情報もあり、聖騎士団の中でも危険な魔族としてマークされている。


そう遠くない日に、彼女が聖騎士団の管理する特級魔族の一として数えられることになるだろう。

オルガが危惧した通りに、彼女が嘗て何者だったかなんてことは一切顧みられることがなく。


◆ ◆ ◆


オルガが南管区で出会った少女。

そこで交わされるのは殺意のみ。


既に彼女が殺した人間は数知れず。もしも地獄という物があるなら彼女は間違いなくそこに落ちる。

故に断言する。彼女が幸福になる事は決してないと。


そんな感じでもうバッドエンド一直線な奴です。

元がどんな性格だったかはもう当人含めてよく思い出せない。今はただすり切れた状態で上からの依頼をこなす殺人者。

ただオルガを殺すという事を心の拠り所にしているとある少女の末路です。

色んな意味で救いがない。


彼女が幸福になる道は生まれた瞬間にしかなかった。そんなある意味可哀そうな奴です。

根が寂しがりやで誰かに必要とされていないと生きていけないか弱い生き物です。


ちなみにちょっと触れた特級魔族は魔族版の特級聖騎士。別に何か持ってるわけではないですが、単純に戦闘力が特級聖騎士に比肩する連中です。

ベアトリーチェとかイルマとかはその一角。性格的にやべー奴しか居ねえ……。

コイツは能力が余りに多彩なのと神出鬼没さからそこに準じる扱いです。オルガさんの時はほとんど使っていなかったのを考えると舐めプされ過ぎでは?

すみません、更新忘れてました。

何故だかモンハンをやらずにリネージュ2mにドハマりしてます。MMOたのちい……

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いので過去作も読んじゃう [一言] 仁もオルガもそうですけど、あらすじに過去作と繋がりがあると一言でも書いておいてくれれば、過去作から読んだんですけど。 わざわざ大回りしてネタバレから…
[一言] ちなみに系譜としてはミリア、澪に連なる人物 その系譜が途切れないのは何等かの呪いか。
[一言] 梅上さんの物語でハッピーエンドは期待してはいけない 持ち上げたとしても確実に叩き落とすから!
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