設定資料2
・イオ
スレンダー且つ二次性徴前。未来の可能性は無限大。
オルガは男だと勘違いしていた。
一人称はオレであり、むしろ積極的に男だと勘違いさせるようにふるまっている節もある。
貧乏男爵家の長女で、顔に怪我をしたのをきっかけに父親が婚姻話を持ち込んでうるさくなったので騎士を目指した。
カスタールからのストーキングに辟易してた頃にオルガと出会い、何となくつるみ始める。
身を挺して守ろうとしているオルガには好感を抱いている。
勝ち目のない戦いに挑み、そして勝利した姿は実のところ結構憧れている。
だからこそ、小隊を組もうという誘いに乗ってきたときにはオルガが思っている以上に喜んでいる。
学院の中でも最年少の一人。
その為と言う訳でもないが、実のところあんまり男女の区別を気にしていない。
特にオルガには相当気を許しており、薄着になっても気にしない。
適合聖剣は「ウェルトルブ」。
抜刀した直後だけは並みの魔族なら一撃で蒸発させる膨大な魔力を得る。
代わりに初太刀を外したら後はただの剣と化し霊力も霧散する。
納刀している時間が長ければ長いほど威力は増す。
それ故に抜刀術が基本スタイル。抜刀と納刀の速度が命。
実はお風呂好き。
背中を流し合う様な事にも憧れていたが、男所帯だったため叶わぬ夢だった。
同じ小隊になったエレナには姉の様に懐いている。
ウェンディとはウマが合うのか、出会ってすぐから意気投合しており、ちょいちょいと連携技を考案している。偶に良い技を思い付く。
兄の一人はイオの考えに賛意を示しており、金銭面で少々支援している。入学試験の費用を出したのも彼。
◆ ◆ ◆
主人公の相棒ポジとして割と初期から居た。
ただ、男にするか女にするかはかなりギリギリまで迷っていた模様。何なら初登場時の時点ですら決めかねていた気すら……。
入学可能な最小年齢は十二歳で、イオはその制限ギリギリ。ぶっちゃけ、ある程度身体が成長してからの方が有利なのでギリギリで試験を受ける奴は少ない。
小隊内でもウェンディと並んでの年少組。気が付いたらこいつ等なんか合体技とか編み出したりして仲良くなってた。作者すらいつの間に……という驚き。
現時点でも高い包容力を有しているため、成長したら作中屈指のいい女になる可能性が無い事もない。
オルガに対する感情はまだライク寄り。感覚としてはダメな兄貴を叱る妹……つまりは実家のイオの姿である。
劇的な出来事でもないと恋愛感情に発展する見込みは薄い。
◆ ◆ ◆
・エレナ
災浄大業物<オンダルシア>の適合者。
名誉保健委員の称号を与えられている。
無限再生能力を持つ究極のフロントマン。
一人では耐えられなくても、仲間を背にした時は決して引かない。そんな気質の持ち主。
中々自分の意見を言う事が出来ずに、旧友に利用されていた時期もあったが、オルガ達の無茶な賭けのお陰で解放された。
そのせいか。大分オルガを見る目には補正が入っている。つまりは恋は盲目。が、中々言い出すことが出来ずに長期戦の構えで居たらスーの話を聞いて言い出しにくくなった。
一人っ子だったため、妹が欲しかったと思っており、慕ってくるイオにはお姉さんぶっている。
ともすれば、暴走しがちな他の面々の手綱を引くストッパー。彼女が居なければオルガ達の小隊はとうの昔に空中分解している。
年齢に不釣り合いなスタイルは、これから成長期を迎えるイオとウェンディの目標。
――実のところ、彼女にはもう解決すべき問題も、抱えている問題もない。その全てをオルガ達が吹き飛ばしてくれたが故。
それ故に小隊内では最も自由で、最も身軽に動ける。
読書好きで、やる事の少ない冬場は愛読書を小隊内に普及していた。
結果、オルガが読書に嵌ってくれたので共通の話題が出来たと喜んでいる。
<オンダルシア>の影響で、筋力が増しているので小隊内では腕力トップ。その気になればオルガも抑え込める。
◆ ◆ ◆
イオとは別の意味でかなり早期から存在していた人物。
というよりもオンダルシアの設定がというべきか。
チャンバラやらせたいなと思った時にネックだったのが気軽にケガさせられないよな、どうしよう……という問題。
オンダルシアという剣はそこから生まれた。
彼女についてはもう大体本編中で語ったのが全て。
オルガみたいに重い過去は無いし、イオみたいに問題を抱えているわけではない。
ある意味彼女にとっては今が最高。好きな仲間たちと共に、聖騎士という目標に向かって邁進している今が楽しくて仕方ない。
後は彼女の恋愛の行方……あんなのが白馬の王子様に見えているので、彼女はまず自分の眼と頭を治した方が良い。
実のところ、オルガの暴走を止めるだけならばエレナが奴を押し倒してしまえば行ける。
何しろ、オルガは背負わなくてもいい責任まで背負う奴なので、背負わないといけない責任はガッツリ背負ってくれます。
つまりは既成事実があると責任を果たそうとしてくれるので、エレナを残して死ぬような真似はしなくなるのです。
でもスーの事を聞いてしまったエレナはそんな事が出来ないので、最大の勝機を逃した。
ドンマイ。
エレナは自分の武器を自覚すべき