点数と中身
先日、ちょっとしたお話を初投稿してみたのだけど、読み専だったままでは分からなかった面白さを経験しました。投稿、編集、情報、あとはアクセス解析。
前の二つはともかく、後ろの二つを見た時は正直ちょっと引いてしまいました。
どちらも書き手をこれでもか! と煽っているようにしか感じなかったので。
でも、刺激になるのは確かだよなぁとも思いました。ああいうのがあったなら、そりゃあポイントなりpvなりを気にする人が大勢いても仕方のないことかもしれないな、と。
実際私も、もうちょっと増えないかな? なんて思いましたし。
エッセイとかその周辺、活動報告とか感想欄といった場所ですか。そういうのを最近チラ身し始めたのですが、なんというか。ポイントなんてーとか書いた身からすると若干申し訳ないような思いがするくらいには、切実に求めている書き手の人って多いみたいなのかな。
あと、ポイントが! pvが! と叫ばれてる書き手は、何かしら目的なり目標なりをきちんと定められているのだろうか。ただ叫んでいるだけ、といった感じの印象を受けました。
ポイントが欲しい、ということはランキングに載りたいとか、1位を取りたいとか、そういうことだと認識しているのですが、そういった人気作品と言われるようなものを基本読まない派閥に属している私としては、そこまで気にする必要なんてないのにな、と思ったりするのですが。
なんというか偏見まみれの意見かもしれませんし、うまく伝わらないと思いますけど、凄まじい総合評価を得ている人気作品というのは、そこまで意識するほどの質の高い作品となっているのでしょうか。
例えば評価ポイントです。書き手読み手問わず、小説を読んだらぽちっと入れてる人がそれなりにいるはずですよね。そんな中で、5:5といった高い評価を入れる人も当然いるはずです。高い評価を入れるということは凄く面白かったということであり、自分好みで大好きな小説である証だと私は思っています。
そんな、「なろう」における人気作品に高評価を入れたことのある人。
その作品を、どこまで覚えていますか。どんな台詞が印象的でしたか。思わず声を上げてしまうような場面はありましたか。
そして、何度読み返しましたか。
つまり何が言いたいのかと言うと。
書き手の方々。
評価のみに固執し、出来上がった結果が「1回読んだらそれで十分だよね」と言われるような作品であった場合、平常心でいられますか。
ここで、あれを稼ぐ為にも自分語りというものをちょっとしてみます。
私はなろうを長く利用するくらいにはライトノベルが好きなのですが、ここを利用する前は普通に本を買ったりして楽しんでいました。それが故に利用しているとも言えるのですが。
何を言ってるか分からないかもしれないのでもう少し書くと。
それなりの数の本を買っていた、ということですね。ええ、それなりですよ。
本を買うといってもいろんな買い方があると思いますが、私の場合は、とりあえず最初の1巻を買ってそれを読み、面白ければ続きも買う、というやり方でした。一見まともに買えているようにも見えるし、ある程度自重するような買い方ではあるのですが、長く続くとその1巻すら読まないことも増えていきます。
積み本というやつですね。
そんなこんなで色々な事情が絡み合ってこれはやばい、となった時に無料で読める小説探しが始まって、とある投稿サイトに行き着いたのですが……これはあんまり関係ない話だった。
問題は、それなりに溜まった本をどうするかということです。当然、捨てるなんてのは論外でした。本が好きだし、小説も好きだし、読んでないものもいずれは読みたいし。なんてことを思いながら現状を維持していました。放置ではありません。維持です。
それでも転機というものはやってくるもので、現状維持を解かざるを得なくなった時がありました。
なんて大層な書き方したけど、ただの引越しですね。とうとう年貢を納めるはめになってしまった、とかどうでもいいことを考えながらめんどく……複雑な感情を抱いてお片付けをすることになったのです。
片付けといっても、有り体に言えば処分、捨てるということですね。その処分する際の基準というのは、どういうものか。単純に、思い入れがあるか、お気に入りか。これくらいだと思います。
そのような基準で片付けを始めるわけですが、それはもう中々進まないわけで。物凄く沢山あるというわけではないけれど、それなりにはあるわけで、時間がかかっちゃうんですね。中にはビニール付きの買ったままの状態のものがあったりしたり。ふとこれ読んだことあったっけなどと思いながら、手に取って読み始めたり。
時間がかかりながらも、どうにかこうにか分類を終えた頃でした。
残ったものを確認したら、とても少なくなっていました。
それなりにあった本が、これだけしか、と言えるくらいの量にまで。
捨てる時に、申し訳ないことをした、と思いました。
そういうものだ。それが普通だ。どうしようもないこと。仕方の無いこと。
と、思われる人の方が多いかもしれませんが、私は思う所ができてしまい、それ以来新しい本を買うということはあんまりしていません。
さて、あれにも大分満足したところで、私の思う所を述べるとするならば。
どのような理由があったとしても、物書き、という道を選んだのです。であるならば、数字よりも人間にこだわるような、自分の作品を相手に刻み込んでやるというような、そんな姿勢で執筆活動に臨まれてみてはいかがでしょうか。
言いたいことも伝えられない、そんな私の中。
鶏と卵。