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不思議の国は現実世界から  作者: 海腹 水瀬
序章:始まりと夢と現実と
6/6

5.Everything started from here

これだ!っていう表現になかなかたどり着くことが出来ずに、

長い時間が経ってしまいます。


遅筆の原因の1つかな……。


第5話です。どうぞ。

 信じられるだろうか。指輪から声が出て、左腕の肘と手首の丁度真ん中辺りから、剣のようなものが出ている。もう、本当に訳が分からなかった。これは夢ではないかと、そう思ってしまう。


「ど……ういうこと……!? 何が起こっているの!? 僕に何かしたんですか!?」


 聞かずにはいられなかった。だって、さっきから訳の分からないことが多すぎて……。


「何と言えばいいかな……簡単に説明すると……何ていうのこういうの?」

「能力者ですよ。ちゃんと事前に説明したじゃないですか……」


 二人はヒソヒソとした小声での会話をしながら、こちらを見つめてくる。


「さっき、何て言ったっけあの指輪。」

「アームズソードアタックみたいな感じのこと言ってた気がしますが?」

「アームズ……腕か? 左腕から何か剣みたいなの出てるし。ってことは、こいつは腕が剣になる能力者か?」


「いや、でも腕が剣になってる……訳ではない気がします。だって、左手ありますし。」

「あ、ああ……そうかもな。だから……その、あれかな? ほら、あれだ。スピアーじゃなくて…ランスじゃなくて…メイスじゃなくて……」


「……トンファー?」

「そう! それだ……けど、トンファーってあんまり良く分からないな……それに、ソードって言ってたならトンファーな訳ないし。」

「トンファーってあまり耳にしないし、トンファーみたいな形の剣かもしれないですね。」


 小声なのに、僕にはバッチリ聞こえてくる。だって、とっても距離が近い。ニ歩くらい歩けば、二人の目の前に立てるであろう距離だ。そういえば、トンファーって何だろう……今日はもう訳が分からないことだらけだ。夢なら覚めてほしい。


『お電話です。お電話が届いています。』

 誰かの携帯電話が鳴ったようだ。今度は何だ……何が起こるんだ……だんだん嫌な気分になってきた。


「ちょ、いいかげんに着信音変えて下さいよ! 恥ずかしいんですけど!」


 冬真(とうま)さんの声の着信ボイスが、蘇我さんの携帯電話から鳴ったらしい。どうやって録ったんだろう。冬真さんの発言を聞く限り、本人が進んでやったとは思えない。

 蘇我さんは、二つ返事で軽く受け流すと、今どきあまり見られないガラパゴスケータイ、あの、フタがパカパカなる携帯電話を右ポケットから左手で取り出し、電話に応じた。


「はいもしもし。用は何ですか? え? 時間ってまだそんな……あ! すぐ行く! すぐ行きます! 場所は今……線路付近にいて、何か、電車野郎が爆発したらしいんですけど……えっ、他……は、冬真と、黒音憂汰という人が居ます。いえ、あとから来たのでわかりません。では、急ぎます。」


 蘇我さんは、電話中、ずっとツーステップを踏んでいたが、電話を終えると共にステップも止まった。


「ダッシュで行くぞ! 時間が無ぇ!」

 蘇我さんも、同じ大学なのだろうか。走って行った方向は、僕の行く方向と同じで、そっちには、若者が行くとしたら大学くらいしかないのだ。


「あ、あの、僕まだ左腕が変なんですけど!」


「ああ、それなら指輪をさっきと逆に回すと戻りますよ。って、先に行くなんてズルいですよ蘇我さん!」


 冬真さんの言われたとおりやってみたら、本当に戻った。何なんだこの人達。何故知っているのかとか、色々と質問したいけど、余計に疑問を増やして、余計に分からなくなりそうだからやめた。冬真さんも、蘇我さんを追って走って行った。現在時刻は……えっ、あと十分くらいで大学に行かなければならない……!?


「はぁぁぁぁぁぁ!?」


 とにかく走った。できれば休みたかったが、入学式くらいは行かないと駄目だろうと思ったから、あまり乗り気ではないが、何故だろう。わくわくしている自分がいる。あまりにもおかしいことが起こりすぎて、僕は狂ってしまったのだろうか……これから、どうなってしまうのだろう……僕は、不安と恐怖と憂慮と、僅かな希望を引っさげて、大学へと向かった。






「坂井は……坂井は死んだんですか!」


「ええ、どうやら電車ごと爆発したようですよ。でも、あの爆発なら、目標を殺すことができたでしょうね。夢が叶ってなによりです。」


「夢を叶えるために死ぬなんて、聞いてないんですけど!」


「あなた方の願いは『リア充を撲滅すること』そうでしょう? 犠牲はつきものです。これであなた方の夢に一歩近づけることができたと思えば、『Death train』の彼の死も、素晴らしいと称えられるものだと思いませんか?」


「そんな……でも……!」


「もしかして……冗談で言っていたんですか? 本気で言ったのではないんですか?」


「それは……リア充達は憎いけど……」


「では、続けましょうか。」

読んで頂きありがとうございました。


個人的に、今回の話は会話でゴチャゴチャしちゃった感じがあるのですが、


情景描写とかあまり得意ではないので……


もっと、努力します。



ありがとうございました。

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