2.Psychicer
執筆速度と語彙力を高めないと駄目だと感じました。
他の人の投稿頻度が高いのは何でだろう・・・
知りたいですね。
扉を抜けると、先程の景色とは変わって、古びた場所へと入った。
「さて、この女をどうやって調理するか…」
厨房のような狭い部屋の中で、古びた木の板に女性が縛り付けられている。そして、その女性を舐めるように見つめている、スーツ姿の、怪物がいた。
「まずはこの棒で、腹の辺りを叩いてみるかな……」
そう言って怪物は、料理で生地を平らにするのばし棒を出現させ、野球のバットのようにのばし棒を構えると、女性の腹にむかってフルスイングした。女性は口に猿轡をさせられていて、もがくことしかできない。
「いやぁ、良い反応をするねぇ……大丈夫だよ。今は痛いかもしれないけど、徐々に快楽に変わっていくんだ……!」
怪物は不気味な笑みを浮かべ、もう一度、野球のバットのようにのばし棒を構えた。そのとき、部屋の扉が大きな音を立てて倒れた。
「もうやめなよ。日本人。」
「別世界から来て超能力を得たからって、好き勝手してんじゃねえよ……!」
倒れた扉の先に、二人の男がいた。右側に、髪が黒く、血の色をした紅い目の男。片方は、白髪で、草原のような緑色をした目の男の二人だ。
「あんた、何が目的だったんだ?」
白髪の男が怪物に向かって尋ねる。怪物は、のばし棒を構えた手を下ろして右手に持ち、二人の方へ歩いて近づくと、白髪の男の左肩を強く掴んだ。
「うるさいな……俺は、一度異世界に行こうとして失敗して、二回目でやっと成功したんだよ……! 怪我をして辛かったけど、俺は病院を抜け出して、車に轢かれて死んで、やっと成功したんだよ!それなのに、邪魔してんじゃねえよ……!」
怪物の肩を掴む力が強くなった。怪物は機嫌が悪いらしい。表情には現れていないが。
「回答になってないですぜ?」
白髪の男は、嘲笑うようにして怪物を見つめた。小馬鹿にしたような目つきの中にも、怒りの表情が少し窺える。
「うるせえなぁ! 俺は能力者になったんだ! お前らみてえな平民がごちゃごちゃ言うんじゃねぇ!」
そう怒鳴り散らし、怪物は右手に持っていたのばし棒を翳した。怪物は怒りに満ちた笑い声を発して、
「俺の能力の前に消えろぉ!」
と狂ったように言うと、怪物は持っていたのばし棒を一瞬で出刃包丁に変えた。そして、その出刃包丁をさらに上へ構えた。
「死ね……」
怪物が出刃包丁を白髪の男に振りかざそうとしたそのとき、黒髪の男は親指で、右の首の付け根部分を押した。
『Domestic Violence! Breakdown!』
大きな音で電子音が鳴る。黒髪の男は左拳を怪物の腹へ向かって繰り出す。拳は怪物の腹を突き破ってしまいそうなくらい強く、速かった。怪物は殴られた衝撃で出刃包丁を落として、勢いよくぶっ飛んだ。壁があるから飛距離はなかったものの、壁にめり込むほどの威力だった。出刃包丁は、幸いにも白髪の男に刺さらないくらいの、一センチほど手前で床に落ちた。
「あれ、これ俺の出番無くね?」
白髪の男の質問に対し、黒髪の男は鼻で笑って、
「……ですね。」
と答えると、黒髪の男は床に落ちている出刃包丁を拾い、両手で持った。すると、出刃包丁の刃の部分だけ長く、鋭く変わっていき、剣のような形へと変化した。その包丁を持って、男は怪物の方へゆっくりと、歩いて行く。
「俺は……俺は……やっと異世界に来たのに……来れたのに……死ぬのか……?」
「てめぇの行いが悪いんだよバカ。」
黒髪の男は、怪物の首を跳ねた。
そこで、目が覚めた。
とても、不思議な夢でした。繋がりは分からないですが、謎の女性が私を冷羽に会わせるとか言ってる夢と、怪物と男二人が戦う……いや、戦ってると言って良いんでしょうか……一方的にボコられてた気もしますが、そんな夢でした。
夢は、心の状態を表すとか言われますから、きっと大学への不安やら色々出たんでしょう。僕は、歯を磨き、朝食をとり、また歯を磨き、学校へ行く準備を済ませ、玄関のドアを開けました。
「遅いよ憂汰君! 女性を長々と外で待たせるんじゃない!」
なんで、こいつがいるのか分かりませんでした。
「……居るなんて、知らなかったし……ってか、居るなら連絡してよ凪!」
「気配で感じ取りなさいよ! あと……風花って、下の名前で呼んでほしいな……ほ、ほら! 一応さ、幼なじみじゃん……? だから……ああ、もうっ!こんなの私のキャラじゃない! さっさと大学行くよ!」
昔から、いや、中学三年生の時からこんな感じでしたが、下の名前で呼んでほしいって言われるのは初めてでした。ここら辺一帯は畑や田園なので、家というと僕の住んでいるアパートが一軒、ポツンとあるくらいです。にしても、何もないなぁ……。
「何ボーッとしてんのよ!」
「何か……何もない景色も、個性なのかなって、懐かしいことを思い出してさ。高校の時、凪が、あっ、風花がみんなから『一昔前』っていじめられてたじゃん? そんとき冷羽が、『個性バカにしてんじゃねぇ!』って大声出してたのが懐かしくて……」
「ああ、あの時からだっけ……冷羽のあだ名が個性マンになったの。」
なんて、楽しく思い出話をして大学に向かっていると、前方にある踏切の警報音がカンカンとなり始めました。
「ヤバっ、急ぐよ!」
「え、待ってても良いんじゃ……」
「面倒でしょ!」
そう言って走り出しました。僕もとりあえず走りました。スタートは遅れましたが、風花は女子なので、っていう言い方は変ですけど、すぐに追い越しました。
「痛っ!」
僕が踏切を渡りきった後ろで、風花が転んでいました。踏切の棒はだんだんと降りてきます。しかし、風花が立ち上がる頃にはガチャンという音が鳴って、棒は降りきっていました。
「棒が降りきっちゃったよ! 早く!」
「知ってるわよそのくら────」
凪は、踏切の棒の下をくぐろうとしました。ゴンという鈍い衝撃音が聞こえました。何が起きたのかよく分かりません。凪が、踏切の棒の下で何かに跳ね返されました。
「どういうこと……?」
凪が踏切の棒に近づいて、棒周辺、棒の上、下辺りなどで手を動かしていました。
「なにしてんの! 早く出ないと!」
僕は凪の手を引っ張って、踏切の外に出そうとしました。でも、凪に触ろうとしたら、何かにぶつかりました。踏切の棒ではない何かに。
凪は、涙目になっていました。
「どういうこ────」
電車が、凪を消しました。
目の前で、ものすごい速さで、電車は通り過ぎて行き
僕は、線路上に飛び散った血を眺めていました。
辺りは、電車の警笛と、踏切の警告音が木霊して響き渡りました。
何か、もっと、内容を充実させないと駄目だなぁって、最近色々なアニメ見て感じました。
頑張らねばなー。
ここまで見て下さってありがとうございます。