1.New World
書くのが遅くてすみません。
小説書くのは初心者です。
そこのところご了承ください。
ヤンデレに愛されてみたいという友人が居ました。
「何でヤンデレに愛されたいの?」
って聞いたんです。そしたら、
「そのくらい愛してくれる人じゃ無かったら、付き合ってもすぐ別れると思う。まあ、そんな人が現実世界に居るわけ無いから。」
と、笑って返してくれました。
何でヤンデレの話になったかというと、僕は好きな人がいるという話をしたからです。
「おめでとう。ついに君もリア充か。」
「まだ早いよ。告白なんてしてないんだから。」
放課後の教室でそんな会話をしていました。午後四時の教室は、西日が窓から差し込んでいてオレンジ色に染まっていました。
「忠義はさ、好きな人は居るの?」
「居ないよ。居たら変じゃない?」
「なんで?」
「だって僕、思いやりもなければ空気も読めない人だよ?そんな駄目人間が恋してますって変じゃない?」
誰も好きな人が恋人だなんて一言も言ってないですが、彼が言った、思いやりもなければ空気も読めないというのは間違いで、素っ気ないだけです。
そんな素っ気ない彼は、名前が少し変わっていて、小郷忠義といいます。
その後、忠義は学校へ来なくなり、僕はそのまま卒業し、僕は今日から大学一年生です。朝の六時に起きて、歯を磨き、朝食をとり、また歯を磨き、学校へ行く準備を済ませ、玄関のドアを開けました。
開けた先に、見知らぬ女性が立っていました。僕は、とりあえず家の外に出て、ドアを閉めて、女性に質問をしました。
「・・・・・・あ、あの、誰ですか?」
「あの、あなたは黒音憂汰さんですか?」
確かに、僕の名前は黒音憂汰です。しかし、質問を質問で返してほしくはないです。とは思っても、初対面にそういうことを言うのも申し訳ないです。
「はい、そうですけど・・・・・・」
「良かった・・・・・・あ、質問の返答がまだでしたね。私の名前は明星月葉です。あなたが黒音さんという確認がとれましたので、もうひとつ質問をします。」
この女性は、何者なんでしょうか。僕が黒音だと確認できてホッとしたようですが、すぐにまた質問をしてきました。
「あなたは、忠義のいるところへ、行きたいですか?」
「な、何なんですかあなたは!?」
質問をしてくる彼女は、怪しげな笑みを浮かべて、僕を見つめています。僕はそれに恐怖を感じました。会えるものなら会いたいです。ただ、先程から僕は話についていけてないです。何者なんでしょうか、この女性は。
「質問に、質問で返しましたね。」
そう言うと、彼女はにこりと笑いました。何なんでしょう、この感覚は。心を読まれるって、こういうことなんでしょうか。
「すみません・・・・・・」
「いいんですよ謝らなくて。で、行きたいですか?どうなんですか?」
本当にいけるのでしょうか。でも、彼女の顔は自信に溢れていそうな顔だったので、
「・・・・・・是非、行かせて下さい。」
と、お願いをしました。
行けるものなら行ってみたいと思い、僕がそう言うと、彼女は一度頷き、玄関のドアの方へ少し歩き、ドアに手を当てました。数秒してから、ドアノブを回してドアを開けました。その先は僕の家の中ではなく、大きく、広い、草原が広がっていました。
「どうぞ、こちらへ。」
僕はもう、何が起こっているか、さっぱり分かりません。ただ、ゆっくりと、ドアの向こうへ歩いて行きました。
「あ、そうでした!憂汰さん、そちら側へ行く前にこれを。」
彼女は、僕に一冊の厚い本を渡してきました。
「その本は、このドアの向こうの世界の言葉と、日本語と英語をドアの向こうの世界の言葉で翻訳したものです。一時期、大量の日本人が、異世界転生をしたいがために死んで、様々な別世界にものすごい数の日本人が来たってすごく話題になったんですよ。」
二年前、そんなニュースを聞いたことがあります。東京で、一人の男が車にはねられ、意識不明になる大怪我をして、意識が戻ってから男は「俺は異世界へ行きたかったのに、お前らが助けたせいで行けなかった!」と、号泣しながら怒っていたというニュースを見て、
「僕たちもきっと異世界へ行ける!」
と思った人達が次々に死んで、5万人もの日本人が死んだというニュースです。
「それで、私の住むところにも日本人来たんですよ。でも、ほとんどの人は処刑されちゃったんです。日本で言う打ち首ってやつで。何で処刑されたかと言うと、日本で人気のあるライトノベルという読み物を見た人が殆どだと思うんですけど、異世界転生しても日本語通じてますよね? 残念ながら、日本語はドアの向こうの世界には元々存在していなくて、言葉が通じず、不審者と思われて、処刑されたんです。その処刑状況を見ていた忠義が、まずいと思ってこの翻訳の本を、色んな人と協力してつくりました。」
どうやって、翻訳したのかとても気になりました。こんな、なんて発音するのかも分からないような文字を。
「ありがとうございます・・・・・・」
非現実的な事が次々に起こって、今、僕は複雑な気持ちです。
「では、行きましょうか。」
彼女は、そう言ってドアの向こうの世界へ入りました。
僕は、そっと、ドアの向こうへ一歩足を踏み入れました。
書きたいものを書いてるってだけなので、比喩表現は得意ではありません。
上達するよう、精進します。
ありがとうございました。