表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/57

同郷

「…貴方が異世界の人間ですね」

出会った瞬間、貂蝉は勝利に尋ねた。

「それにしても、驚いた。まさか、呂布も貴方も生きているなんて」

「俺は時間稼ぎだったからな。…それより、どうして俺が異世界の人間だと?」

「李儒が言っていました。」

なぜ李儒は分かったのだろう。それが謎だった。

「…異世界?どういうことだ?」

夏侯惇を含め、他の人たちには分かってない様子だ。

「とりあえず、今の状況は、李儒が董卓様の代わりとなって動いている体をしています。おそらく彼の頭では、呂布も董卓様も死んでいると思っているのでしょう」

勝利は作戦を考える。

「呂布、お前が李儒の所へいくのは無理か?董卓が死んで、お前は生き延びた設定にすれば良い」

「無理や!李儒はそこまでアホやない。性格はアレやけど、かなり頭はキレるで」

「あの、王允殿が役に立つと思います。元からこの反乱のことをよく思っていなくて…」

「よし。なら、身分を伏せて王允の護衛になろう。そして、隙を見て李儒を暗殺だ。おそらく兵の中にも都を焼いたのに不信感を持ってるものがいるはず。兵にはまず、董卓に対する反乱を李儒が起こしたと噂を流そう。そこらへんは賈詡と貂蝉に任せられるか?」

「任せとき!」

「はい!」

決まった。作戦はすぐにでもはじめよう。

王允へ作戦を話し、打ち合わせが終わると、貂蝉がやってきた。

「あの…勝利さん。夜、一人で私のところへ来てください。話したいことがあります」

浮ついた雰囲気はなく、ものすごく真剣だったので、勝利は神妙な面持ちで承諾した。



「で、話ってなんだ?」

「誰にもつけられてないですよね?」

疑う。

「大丈夫だ。3人とも寝ている」

「実は…私も、日本から来たんです」

驚く。勝利以外にも同じ境遇の人がいると思わなかった。

「私も、突然この世界に来ていて…で、何故か異世界から来たことを李儒が知っていて、保護されて今の状況なんです」

「マジか…年号は?」

日本のことを色々聞く。どうやら同じ時代みたいだ。

いきなり貂蝉は泣き出す。

「私…ずっと一人だと思ってて…、同じ境遇の人がいて良かったです…」

勝利は仕方なく肩を撫でる。

「大丈夫だ。それと、タメ口でいい。他にも同じ状況の人がいるかもしれないな。李儒は異世界から来たんじゃないのか?」

少し涙を拭きながら答える。

「そこらへんはわかんない…かな。でも、何か異世界のことを知っているのかもしれない」

「李儒暗殺の前に、そこらへん聞いておきたいな。となると、李儒と王允が二人になるような場の方がいいか」

とりあえず、噂が広まるのを待つことにして、機会を伺うことにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ