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第4話 俺の『ステイタス』その1!

 うん、色々と突っ込みたいところはある。

 あるけど、一旦我慢してもう一度見直そう。


 ーーステイタスーー


 名前:ダル

 種族:ホワイトパラセクト 《詳細》


 レベル:1  

 体 力( ヒットポイント):10/10

 精神力マインドポイント:15/15

 持久力スタミナポイント:10/10


 攻撃:3

 防御:3

 魔力:5

 魔防:3

 敏捷:1


 〈先天的スキル〉


 【寄生虫 Lv1】

 ・寄生針 1/10 《詳細》

 ・暗視  1/30 《詳細》


 【転生者】

 ・言語翻訳  《詳細》

 ・ヘルプ(低)  《詳細》

 ・自己ステイタス開示可 《詳細》

 

 【*** Lv1】 

 ・**** 1/30 《詳細》

 ・*******  《詳細》


 〈獲得スキル〉


 ──なし


 うん。

 名前とか、パラセクトってなんだよとか、なにこのモザイクとか、言いたいことはいっぱいあるけど、まず一つだけ。

 弱っ!

 なにこれ、弱すぎだろ!

 雑魚じゃん!

 お約束、お約束はどうしたんだよ……。

 

 ……まあいい。

 名前がダルってのは遺憾だけど、まあいいとしよう。

 これが俺のステイタスなんだ。

 ゲームにどっぷりつかってる若者だから大体の意味は取れるよ。

 ……ちょっとわからないのもあるけど。


 でもあれだろ? よくわからないのは、この《詳細》ってのみればわかるんだろ?

 まずはこれ、ヘルプ(低)ってやつからだ。


 ーーヘルプ(低)ーー

 ・ステータスの一部を《詳細》で見ることが可能。

 

 ありがてえ。

 一部だけどもありがてぇよ。

 これがなかったらどうしようもなかったな。


 次は種族だな。ホワイトパラセクトってなんだよ。

 おそらくパラサイトとインセクトでの造語なんだろうけど。

 多分俺、寄生虫なんだろうな。

 はは、かなしいな。



 ーーホワイトパラセクトーー


 危険度:E 


 ・パラセクト種の中でも最下位種に位置する。

 ・体長は約50㎝で、ステイタスが低く鈍いので、人族の子供でも簡単に倒すことが可能。

 ・栄養価が高く、上位のモンスターが体内で養殖していることがある。

 ・尚、味は悪い。

 


 ふーん。

 つまるところ、雑魚ってわけか。

 てかそれより三つ目よ。

 ひょっとすると俺、養殖されてるかもしれないのか。 

 やべーな。

 食われるやん。

 上位のモンスター策士かよ。

 寄生してると思わせて飼ってるだけとか。

 面倒くせぇ。


 まあその辺はおいおい考えよう。

 

 次だ。次。

 へへへ、俺は楽しみを後に取っておくタイプなんだよなぁ。 

 この中でも唯一チートの可能性がある『自己ステイタス開示可』は後回しにしてと……。

 殆ど意味がわかる『言語翻訳』だな。


 ーー言語翻訳ーー

 ・言語が翻訳される。

 ・読み書き、音声、その他に対応。


 はい。予想通り。

 でも読み書きまで対応するのはすごいな。

 これでも充分チートだろ。


 次は『暗視』だな。

 これも殆どわかるけど。


 ーー暗視ーー

 ・夜目がきくようになる。

 ・熟練度が上がるほど効果上昇。 


 ふぅむ、熟練度……隣の1/30ってのだろうけど、ますますゲームっぽいな。

 これON/OFFはできるんだろうか。

 

 やってみるか。

 多分今はONの状態だろうから……。

 OFF! 

 うわっ、暗っ! 何も見えねぇよ!

 ON!

 おぉ、なんか安心するな。

 これは凄いな。

 異世界感がする。


 はい、次。 

 『寄生針』ねー、これはちょっとわからん。

 効果が全く思い浮かばないわ。


 ーー寄生針ーー

 ・針で刺すことで最大定員数3まで寄生が可能。

 ・熟練度が上がるほど効果上昇。

 

 は? 

 意味わからねぇよ。

 寄生ってなんだよオイ。

 いやでも、こういうのがぶっ壊れスキルだったりすることもあるんだよな。


 とりあえず放置で。

 次、次行こー。

 これはモザイクかかってるけど、詳細でなにかわかるのかな?


 ーー****ーー

 ・*******。

 ・*************。


 ーー*******ーー

 ・******・***************。

 ・***、*******。


 わからねえのかよ。

 なんだか凄そうだけど。

 モザイクかけるなよ。

 意味わからないよ。

 規制?

 規制されてんの?

 R18?

 俺そんなスキル持ってんのかよすげぇな。


 まぁこれも飛ばそう。


 お、いつの間にか最後になってしまったな。

 ふ、名残惜しいが、仕方ない。

 ふふふふふ。

 ふははははは!

 あがってきたァ!

 ま、まず深呼吸して落ち着こう。


 す-、はー。


 よし、い、いくぞ。

 『自己ステイタス開示可』の詳細を!

 


 ーー自己ステイタス開示可ーー

 ・一定以上の知能を持つ生物全てが所持。

 ・自己のステイタスを確認することが可能。



 期待した俺が馬鹿でした!!!



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