中指を立てた少年
世の中は糞垂れている。否定しようのない真実である。
湿気たかびの温床のような社会。その歯車になることを強いられた。
当然、僕は不適合者である訳で、居場所などあるはずがない。
居場所のない僕は操られてるかの如く、糞垂れた社会に中指を立てていた。
暴言である。
大人たちが嫌った汚い言葉である。
誰もが認めぬ詩である。
けれど僕は歌う。
一人認められない僕は悲しかったのである。
故に暴言を歌うのだ。
誰もが隠したがる存在であるから、知らないふりをし続けるから、存在価値があると思えたのだ。
人は違う者を否定したがる。
そんな人を否定したかった。
認められない少年の悲しい詩。
今日も歌い続ける。