第7話 男の日記
【〇月××日】
俺は今日、家族や親戚一同に見守られる中、めでたく明美と結婚した。
今日から俺は夫、明美は妻となるのだ。
これから二人、支えあって生きていく。
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【〇月××日】
今日は妻と山へピクニックに出掛けた。
頂上で妻が作った弁当を食べた。妻の作った弁当は最高にうまかった!
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【〇月××日】
妻が妊娠していることを知った。
俺は驚き、歓喜した。
俺たちの子供!早く産まれてこい!!
* * *
【〇月××日】
子供が産まれた!
元気な男の子だった。目元が俺にそっくりだと妻が言った。
息子の名前は光輝に決めた。
これから家族三人で幸せな家庭を築き上げていく。
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【〇月××日】
仕事で疲れていた俺は光輝のめんどうを妻にまかせ、一日外泊した。
静かな場所でゆっくり休みたかったのである。
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【〇月××日】
妻に浮気をしていることがばれた。
妻と喧嘩になった。
そんな俺と妻を見て、光輝は大泣きしていた。
妻と光輝が寝静まった後、俺は部屋の片付けをした。
部屋の中はめちゃくちゃに散乱していた。
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【〇月××日】
朝起きると、部屋には謎の異臭が漂っていた。
妻と光輝はまだ寝ているようだ。
夜、あまりの臭さに我慢ができなくなった俺は、外出することにした。
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【〇月××日】
朝起きると、妻と光輝の姿がなかった。
どうやら浮気をしている俺に愛想が尽き、家を出て行ってしまったらしい。
しかし後悔はしていない。
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【〇月××日】
夜、俺が仕事から帰り部屋へ入ると、そこに妻と光輝がいた。俺は心臓が止まるかと思うほど仰天した。
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【〇月××日】
夜、再び異臭が漂い始めたため、俺はまた外出することにした。
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【〇月××日】
朝起きると、また妻と光輝の姿がなかった。
また家を出て行ったらしい。
* * *
【〇月××日】
今、日記を書いている俺の後ろには妻と光輝がいる。
今日は三人でこれから出掛けることになった。
恐らく俺はもうこの日記を書くことはないだろう。
* * *
日記はそこで終わっていた。
その後、男の姿を見た者はいない。