表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恐怖確率未定  作者: 夢春
弐ノ部
17/19

第17話 いる

 そいつを初めて見たのは1ヶ月ほど前になる。

 お風呂から上がった私は、自室へ向かおうと階段を上がった。

 すると、そいつは行く手をさえぎるように立っていた。

 その時はすぐに消えたため、目の錯覚に思えた。

 しかし、その日を境に頻繁ひんぱんに現れるようになった。出没するのは決まって家の中だ。どうやら私以外の人には視えないらしい。

 ある日、そいつが私の部屋に現れた。

 そいつのは濁った瞳で見つめてくる。伝えたいことでもあるのだろうか。だとしたら私のもとに現れるのはお門違いだ。お寺の住職でも霊能者でもないのだから。

 最近そいつは、お風呂場に現れることが多くなった。

 頭を洗っていると、気配で顔の前にいるのがわかる。

 今日もそいつはお風呂場に現れた。

 頭を洗っていると、今日は背後から気配を感じた。

 いい加減にしてほしい。

 のぞかれているのは気分のいいものではない。

 振り向いた私が視界にとらえたのは、知らない男だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ