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恐怖確率未定  作者: 夢春
弐ノ部
12/19

第12話 未来チャンネル

 その日、Kさんは珍しく夜中に目を覚ました。そして、Kさんは部屋がやけに明るいことに気がついた。

 見ると、電灯が消えた部屋の中、テレビがついていた。画面には『ただいまの時間は、放送を休止しております』というテロップが映し出されている。

「・・・消し忘れたかな?」

 Kさんは特に不思議がる様子もなく、テレビを消そうと枕元のリモコンに手を伸ばした。その時――。

 突然画面が切り替わった。これには、さすがにKさんも驚いた。

 画面に映し出されているのは、どうやら早朝の横断歩道のようだ。多くの車が道路を走り、会社へと出勤するサラリーマン達が信号待ちをしている。

 すると、信号待ちをしていた1人のサラリーマンが突然歩道に飛び出した。信号はまだ赤である。そして次の瞬間、そのサラリーマンが宙を飛んだ。いや、はねられたのだ。

 乗用車にはねられたサラリーマンは、そのまま地面に落下し、動かなくなった。そこで映像は終わり、元のテロップが貼られた画面に戻った。


 翌朝。

 目を覚ましたKさんは昨夜の出来事を夢として片付けた。そして、朝食や身支度を済ませると、会社へと出勤して行った。

 横断歩道で信号待ちをしていると、Kさんを横切り、1人の老婆が歩道を渡り始めた。信号はまだ赤である。乗用車がすぐそこまで迫って来ていた。

 Kさんは我を忘れ、歩道を渡る老婆のもとへと急いで駆け寄った。老婆がこちらを振り返る。そして、笑った。

 瞬間、Kさんの身体は宙を飛んだ。

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