始まり
「明日、引っ越すの、だから今日でおわかれだよ」
「もう、会えないの?」
「ううん。私が、大きくなったら君を見つけてあげる。そしたら、また遊ぼうね」
「だったら…再会したら僕と結婚して、リンちゃん」
「うん、その代わり私を守れるような 強い人になってね、翔君……………。」
「……夢か、懐かしいもんみちまったな。」
「あんな出来事があったのに、よく夢なんて見られるな。お前の無神経な心にはあきれるぜ」
こいつは俺のパーティメンバーの、ジンだ。ジンは、日本刀使いだ。そうそう言い忘れてたが、ここはハンターソウルというVRMMOの中だ。
「うるせー。それよりジン、勝手に人の部屋に入るなよ。」
「いいじゃねーか、減るもんじゃねーんだから。」
「お前は、プライバシーという言葉を知らないのか?」
「知らねーな。それより、お前あんな出来事があっても、見れる夢ってなんなんだよ。」
「お前に、答える義務はない。しかも、あの事件と夢は、関係ねーだろーが。」
そう、あの事件とは関係ない。あの一週間前の事件とは、関係ない。
一週間前……
「とりゃ、くらえ」
「そんなに刀を振り回したら当たるわけないぞ」
「うっせ。つーか、誰だよあんた」
「俺は、カケル。片手剣使いだ。ゲームに関しては、プロだ。」
「プロか……。なら、俺に基本の戦い方おしえてくれ。」
「まぁ。別にいいけど。」
「じゃあ、決まりな。俺は、ジンだ。よろしくな。」
「ああ、よろしくな」
数時間後……
「てりゃ。スキル、兜割り。」
ワイバーンが、兜割りによりポリゴン状になっていく。
「だいぶ上達したな。」
「当たり前に決まってんだろーが。」
「じゃ、そろそろログアウトするか。」
「そうだな。おっと、その前に俺とパーティー組まねーか?」
「まあ、これから一人で攻略するのは、無理だろうから、悪くないな。」
「よっしゃ。じゃあ、送るぞ。」
ピロリンと鳴り、ジンからパーティーを申し込まれ、俺はOKボタンを押した。
その瞬間また、ピロリンと鳴った。今度は、知らないアドレスからのメールだ。
メールには、(お前達は、籠の中の鳥だ。これからお前達は、ログアウトができなくなる。そして、死んだらゲームオーバーだ。もう二度と意識が戻ることは、なくなるだろう。
その代わり、ゲームクリアしたらこの世界に生きてる人だけを、現実世界に戻そう。それでは、主君頑張りたまえ。)
「なんだよこれ」とジンが叫んだ。
カーソルを見ると、本当にログアウトボタンが消えていた。
こうして、俺たちの、生死をかけたデスゲームが始まったのだった。
是非、感想をください。




