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普通じゃないから
どうも。
読解秋夢です。
第二話書けました。
もちろんフィクションです。
昔からそうだった。
僕の中には、得体の知れない恐ろしい欲が住み着いていた。
たとえこのまま大人しく死んだって誰かを呪ってしまいそうなほど。
“人を殺したい”
という欲が。
どうして?
分からない。
別に憎んでいる人がいるわけじゃない。
僕の中のその欲は、僕を縛り続けた。
鎖国された日本で生涯を終えた人々のように、外の世界を見せてもらえなかった貴族の子のように。
僕は、この欲がない暮らしを知らない。
人を殺したいと思っているのが僕のあたりまえだったんだ。
ずっと不登校で、両親はどっかへ消えた。
どうせ、こんな僕が気味悪かったんだろう。
別に良いよ。
興味ない。
どうぞ勝手に。
捨ててくださって結構結構。
そう思って生きてきた。
なのに出会ってしまった。
李斗と李来に。
普通という外の世界を初めて知って、僕は自分が、人の負の感情を見れることが分かった。
二人もんだって。
恨み、憎しみ、哀しみ。
人間の汚点であり、人間の存在意義。
そんなことはどうでも良かった。
ここからだ。
自分はどうしてこうなってしまったのだろう。
ああ。
当たり前か。
僕は普通じゃないんだから。
血塗れたサイコパスなのだから。




