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台所で行う誓書監査-遅い恋と記憶の香り-

作者:NOVENG MUSiQ
 図書室職員・玄朧 澄架は、『遅れた拍』を自分の速度表記として生きている。ある日、上下逆の返却札を正した瞬間、紙と香の支配する〈誓書の庭〉へ迷い込み、誓書庁の監査官ニクセリアと出会う。手首に刻まれた【誓墨印】は、感情の速度を計測・保存する国での“三夜の保護観測”を要請する印だった。
 そこへ、香で価値を植えつける配香士・幽植 理久が介入。『帰還』『恋』『自律』の小瓶と、遅さを他用途に配分する術【速度封緘】で、澄架の『遅い心臓』を短縮へ誘う。


登場人物

玄朧 澄架(げんろう すみか)
立場:市立図書室の職員(返却・修復・整理)/本作の主人公
性質:低体温・遅れた拍。即断は苦手だが、観測と手順設計に強い。
能力/特徴:匂いで記憶を“棚に置く”。
     生活の端で速度の歪みを嗅ぎ分ける。
物語での役割:理久が仕掛ける“懐かしさ”の支配に抗い、遅さ=守る速度として再定義する当事者。

Nyxelia Vane(ニクセリア・ヴェイン)
立場:誓書庁・監査官(現場観測と当事者限定返却の管理)/澄架の相棒
性質:清潔=礼儀を徹底する実務家。不器用な直球の優しさ。
技法:【静墨壁】(香の侵入を遅らせる膜)
   【余白召喚】(思考を薄める白い余白)
    記録と返却の手続き。
物語での役割:澄架の“遅さ”を価値と認めて保存の手続きを整える。

幽植 理久(ゆうしょく りく)
立場:配香士/“意思の温度差”を食べる観測者
 (敵とも案内人とも言える)
技法:価値を植える【種子投下】【価値観植栽】
   応答を遅らせる壁【静圧壁】
   注意と愛着を短縮へ導く【速度封緘】
   懐旧を喚起する無銘の“追香”。
モチーフ:革袋の小瓶『帰還』『誓香』『自律』+無銘
    カラメルと湯気のない茶の匂い。
物語での役割:長期の支配を統計で拾う策士。澄架の“遅さ”を商品化しようとする。
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