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今年を漢字一文字で表すと……2024年版

作者: 辛口カレー

2024年も残りわずか。


今年も相変わらず、「今年を漢字一文字で表すと」という、しょーもないイベントが行われた。


去年、僕は「こんなイベントはもう()めたらどうか」という主旨の文章を投稿したのたが、あれから一年が経ち、結局、性懲りもなく同じ事を繰り返している。


こんなオワコンのイベントなんて別にどうでもいいが、今年を表す漢字が何なのかを知らなかったため、今日になって改めて確認したところ、どうやら今年を表す漢字は「金」だったらしい。


今年開催されたオリンピックで日本人選手が金メダルを多く取ったから、というのがその理由だという。

他には政治の裏金問題などの影をあらわす「かね」という意味も含んでいるのだそうだ。


ずいぶんと浮世離れした感覚をお持ちですな。


さらにいうと、「金」は過去にも選ばれており、選ばれたのは今回で5回目ということだ。

これをネタ切れと呼ばずして、いったい何と呼べばいいのだろう。


去年、僕は「そろそろ本気で()め時を考える時期だろう。僕には、とっくにネタが尽きているように見える。」と書いた。


それ見たことか。

まんまと図星じゃないか。


以前から僕は、「こんなしょーもないイベントはもう()めちまえ」と言っているが、「結構これって痛い所を突いていて、割とまともな発言なんじゃないか」と、改めて自分の発言に自信を持ってしまった。


それにしても、今年を表す漢字が「金」っていうのは、誰がどうやって決めたのだろう。

本当にこれって、庶民の感覚を反映してるんですかね?


今年に限らず、オリンピックなんて、せいぜいテレビで大きく取り上げるから仕方なく目に入ってくる程度のイベントであって、誰が金メダルを取ったかなんてほとんどの日本人がどうでもいいと思っているんじゃないかと思う。


庶民はオリンピック期間中も、いつも通り平常運転で、TikTokとかYouTubeとかを見ていたと思いますけどね。


ちなみに僕は、いつも通りYouTubeばかりを見ていたけれど、日本人選手が金メダルを取った動画がバズったなんて事は一度も無かったと記憶している。せいぜい話題になっていたのは、射撃に出てきた無課金おじさんとか、女子ボクシングに男が出場してワンパンで相手が棄権したとか、それくらいだったと思う。


いやいや、今年は絶対、大谷翔平の年だったでしょ。


何といっても今年は、日本人の彼が世界最高峰のメジャーリーグ史上でも例がないほどの活躍をして、年間を通じて話題に上った年だ。

彼の話題に比べれば、大して知りもしない日本人選手がオリンピックでちょっと金メダルを多めに取った事なんて、まったく些事に等しい。


しかしながら、今年を漢字一文字で表すというクソゲーかつ無理ゲーの縛りプレイでは、この大谷翔平の突出した活躍を表現することができない。

これこそが、今年の漢字として5回目の「金」が選ばれてしまうという茶番が起きる所以(ゆえん)であり、僕が「こんなもの()めちまえ」と言っている所以(ゆえん)にもなっているわけだ。


そこまでして今年を漢字一文字で表したいのなら、例えば「谷」という漢字を紙いっぱいにクソデカく書いて「大谷」と読ませるとか、「翔」という漢字を平べったく書いて「翔平」と読ませるといった洒落(シャレ)を利かせる以外に無いと思うのだが、そもそもそういう洒落(シャレ)が通じる相手なら、「金」という同じ漢字が4回も選ばれた時点で、とっくにこのクソゲーを続けることに疑問を呈していたはずである。


いずれにせよ、まだこんなクソゲーを続けていられるということは、これを取り仕切っている団体ないしは人物こそが、そこそこ大きめのクソなんじゃないかと僕は疑っている。


流行語大賞にほとんど流行していない文句が選ばれるのも、構造としては同じであろう。

「ふてほど」なんて、僕の周りで喋っているのを聞いた試しが無い。


……というわけで、整いました。

「今年を漢字一文字で表す」と掛けまして、「流行語大賞」と解く。


その心は、

「さっさとやめちまえ」

読んで頂き、ありがとうございました。

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