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デストラクションクインテット  作者: キタリア
青碧のおはなし
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結構、この世界面白…い?

 とりあえずこの世界に来て5日間探索してみて分かったことが何個かある。ここでは昼の時間と夜の時間がしっかりとあったので拠点となる家がなかったらここまでは行くことができなかっただろう


 一つ、お腹が空かない。だが味覚はないわけではないので食べることによる喜びは感じられそうだ。


 二つ、この世界では、かなり疲れにくい。疲れは一応感じはするが、一週間徹夜したとしても三時間寝るだけで全回復するだろう。現に一回もまだ寝ていないし眠くもない、なんとも変な感覚だ。


 三つ、この世界は思っていたよりも広い。五日もあれば全て探索できるかと思ったが灼熱の地や極寒の地があり、全探索は諦めるしかなかった。


 四つ、これが正直一番驚いたことである。リス地が森だったのでサバイバル生活が主体となるのかと思っていたが、ちょっと森を出たらそこらじゅうに建物が建っていた。その建物たちは修行のために作られているようで、【〇〇の修行場】と言う形で統一されてる。


 一通り探索結果をまとめてみた。


「人が増えたら、本格的な探索なんてものも面白いかもな」


 看板に書いてある事が本当なら、この世界には同級生がバンバン死んだ順に送られてくるという事になる。

 そんな妄想をしてると次第にどんどん膨らんでいってしまう。僕の悪い癖である、時には人の話すら頭に入らなくなる。


「異世界だし、次に来るのはミライがいいなあ。あいつこういう事にしか興味なかったし」


 ミライ、元の世界にいた数少ない友の顔を思い浮かべる。異世界ラノベしか読まないようなオタクなのでいろんな知識を持ってるためこんな状況では頼りになる。


「そろそろ現実に目を向けるか…」


 探索結果報告でわざと報告しなかった、思考しなかった、思考したくなかった事に目を向ける


 五つ、この世界には、現状僕しか生き物がいない。虫も動物も人も、誰もいない…


 五億年ボタン状態である。あの、押すと何もない世界に飛ばされて精神が狂に狂うまでいなければならない恐怖以外の何者でも無いあの状態。


「あっぶねえ!これ以上考えると精神崩壊、一直線じゃい」


 なるべく他のことを考えようと努力するが、一度考えたら止まらなくなってしまった。


(あっちの世界との時間軸が一緒じゃなかったらどうしよう、こっちの一分があっちの一年だったりして…)


「よし!これ以上やばいこと考えないよう、違うことやろう!!」


 ここは勢いで乗り切るしかない、何も分かって無い上に知る術さえわからないとあっては打つ手がない


「と、とりあえず魔法でも使っちまうか!!」

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