6〜10 ネムリ、コウソク、ユルシ、コドク、オワリ
ここはとあるどこかのクソ小説
6
「やあ!こんにちわ!ホーキちゃんだよ!
今日もいい天気だね!」
「天気分からねーだろ」
「仕方ないね!それより」
ガクブルガクブル
「マノビのことか?」
「うん、まだ出てこないね」
「もしかしたら」
「もしかしたら」
「作者に消されたか」
「あっそれならおびぇ?」
「こんにちわー」
「マ、マ、マノビちゃんんんん!?」
「はいー、こんにちわーホーキちゃん」
コーホー
「マノビちゃん!ごめん!」
「はいー、五回も頭を撃ち抜かれたので遅れましたが、今回やっと復活することができましたー」
コーホー
「マノビちゃん本当にごめんね!あたしつい撃ちすぎちゃって」
ガクブルガクブル
「あー、それなら許してあげますよー」
コーホー
「うん、ごめんなさい、マノビちゃん。女神様みたいだよ。
それと聞きたいことがあるんだけど?」
「なんですかー?」
コーホー
「何でガスマスク被ってるの?」
「えっとーこれはですねー、聞きたいですかー」
コーホー
「うん」
「これはー」
コーホー
「あれ、なんか」
フラッ
「効いてきましたかー」
コーホー
「ぁれ、マノふぁん?」
フラフラッ、ドサッ
「おやすみなさい、ホーキちゃん」
コーホー
「逃げといて本当によかった」
ーーーーー
7
「ハッここは!?って眩しい!」
「起きましたねー」
「マノビちゃん!?」
「はいー、こんにちわー、マノビちゃんですー」
「それ私の役目...」
「私死んでたんですよー?」
「あっごごめんね?」
「別にいいですよー」
「ねぇマノビちゃん」
ガチャガチャ
「はいー、なんですかー」
「これ外してくれる?拘束具のせいで動けないんだけど」
「えーー、イヤですー」
「なんで!?」
「ホーキちゃんにはー、これから死んでもらうからですー」
ーーーーー
8
「えっ許してくれたんじゃっ」
「あー、言い足りてなかったですねー」
「どゆこと?」
「私、許してあげますと言いましたけどー、今すぐ許すとは言ってませんよー?」
「詐欺だ!私を五回殺すの!?」
ガタガタガタ
「いえー、一回で許してあげますよ」
「えっ本当に?」
「たっーぷり、苦しめてから殺してあげますよー」
「い、嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ーーーーー
9
ガタガタガタガタ
「それじゃあー、始めますよー」
ガタガタガタガタ
「こ、来ないで!来ないで!?」
ザッ、ザッ、ザッ、
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「痛めつけるようなことはしませんよー」
「えっ」
「私ー、痛いこととかー、悲鳴とかあんまり好きじゃないですー」
「そそれじゃあ!」
パァァ
「はいー、飢え死にしてくださいー」
「・・・嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「それじゃあ楽しんでくださいねー、亡くなったらまた来ますよー」
ザッ、ザッ、ザッ
「まっ待って!行かないで!?止まって!?」
ザッ、ザッ、ギィィ、パチン。
「謝るからお願い!、待って!!行かないでぇぇぇぇ」
バタン、
・・・
「うふふ」
ーーーーー
10
「やあ!こんにちわ!ホーキちゃんです!お腹空いた!」
「部屋が常にまっ暗で時計がないから時間が分からないよ!」
「やあ!こんにちわ!ホーキちゃんです!喉乾いた!」
「やあ、こんにちわホーキちゃんです」
「助けてください」
「やぁ、ホーキです」
「助けて」
「やぁホーキです」
「生きてます」
「ホーキ」
「ホーキ・・・」
「・・・」
終わらない、
「・・・」
終わってくれない、
「・・・」
終わって、
終わって、終わって
「終わってよ」
「終わってよ!」
終わって、終わって終わって
「終わってよ・・ここから出して・・・お腹空いた喉乾いた」
出して出して出して出して出して、終わって終わって終わって終わって終わって終わって終わって終わって終わって終わって終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ終われ
ブツブツブツ
「三日も持たなかったわねー。部屋のせいかしらー」
「ここからが楽しみねー」
「えっもう書いちゃだめ?」
「しかたないわねー」
ギィィ、パチン。
「おめでとー、ホーキちゃん。貴女の望み通り、終わったわよー、気分はどー?うふふ、つらかったでしょう」
「・・・」
「安らかな顔ねー」
ーーーーー
10
「ホーキちゃん、気分はどー?」
「ごめんなさい許してくださいもうしませんもうしませんからごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「あらあらーやりすぎたわねー」
「ホーキちゃんが壊れちゃったのでー今回はここまでねー。
次回も見てねー」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ブツブツブツブツ
「何をしたんだ・・・」
ーーーーー
舞台裏
「ちょっとヤバくない?消されるかも?」
「いや、大丈夫だろ、そこまで細かく書いてないし」
「作者は何考えてんの?」
「言っただろう、何も考えてないって」
「やりすぎは私達だけじゃなく作者も消されるね」
「そしたらこう言えばいい、クソ作者め」
「なるー」
ガチャッ
「言えてますねー」
「あっ」
ガクブルガクブル
「ふふー、大丈夫ですよーもうしませんからー小説的にー」
ホッ
「やっても書かれないだけですけどねー」
ガタガタガタガタガタガタ
「おい、脅すなよ」
「フフフフー」
「何したんだ?」
「それは乙女の秘密ですー」
「はぁー、次はどうなるんだろうな?」
続く