長く険しい道のりのハジマリ
1
「やあ皆、こんにちわ!」
「誰だよお前」
「私だよ私、分からないの?」
「分からねえよ、文字だけだぞクソ女」
「あっそうだね!でもね」
「あん?」
「この小説はクソ漫画ならぬクソ小説だから、別にいいんだ」
「自己紹介放棄しやがった」
「それに」
「あん?」
「喋り方で大体分かるから読者の皆は誰が話しているか察してね!」
「ああそいつはいい」
「そうですよねー」
「誰だよお前」
「私ですー、分からないんですかー?」
「だから分かるわけねぇだろ、文字だけだそ、クソ女二号」
「勝手に二号しないでくださいー、私は語尾が間延びしてますー」
「んじゃ、お前の名前はマノビな」
「不服ですね」
「おい、いきなりキャラ崩壊すんな」
「仕方ないですねー」
「クソ女一号」
「なに?なに?私にも名前つけてくれるの!?」
「お前はホーキな」
「名前の由来は?」
「自己紹介放棄したから」
「ああ、なるほど!分かりやすい!流石は
アイザックヒルズレオンハルトベッケルシュタインラッセルブレウンハーバーワルツプロニウムレッセハンニバグレイブス」
「長い長い長い長い、何勝手に名付けてんだこのクソ女」
「嫌なの?」
「嫌に決まってんだろうが」
「私はホーキなのに?」
「分かった分かった。でも今のは読者から嫌われるぜ、もう少しマシな名前にしてくれ」
「じゃっ、クソ野郎」
「あのなぁ」
「一度はクソ扱いしないと」
「話になんねぇ、お前は何かないかマノビ」
「えー、んー、シキリ君でどうでしょー」
「名前の由来はなんだ?」
「仕切りたがりからですー」
「そのまんまだな、まあいいか」
「名前が決まったね!じゃあこの小説の説明をしよう!」
「やっとか」
「この小説は作者の謎のテンションで書かれた作品だよ!
ジャンル不明!表現度不明!作者の脳内スクランブルエッグ!
作者はこの小説がどうなってもいいみたい!」
「タイトルがクソだからな」
「初回だからこんなに長いけど次からはもっと短いよ!」
「というか続くのかこの作品?」
「作者の気分、いや、入力次第?」
「メタ発言が酷すぎる」
「仕方ないよ」
「頑張るしかないか」
「そうですよー、頑張りましょー」
「しっかしジャンル不明か、どうやって話進めるんだ?」
「ええっとそれはね、シキリ君」
「あん?」
バキューン!!ドサッ
「こうやって進めるんだよ」
「なんで撃ち殺したんですかー、ホーキちゃん」
「可愛くない名前付けたから」
「ああー納得ですー」
「これからよろしくね!マノビちゃん!」
バキューン!
「な、なぜ?」
ガクッ
「君が可愛い名前だからさ」
「く、苦しい」
「大丈夫!次回には元通りだよ!」
「ホ、ホーキちゃん、まっ待って」
バキューン!
バキューン
バキューン
バキューン
バキューン、カチカチ
「チッ弾切れか、クソ小説なのに六発しか撃てねえのかよ」
「あっ、表現や口調は出来るだけ努力するから!じゃあまた次回読んでね!バイバイ!」
「しっかし六発しか撃てないとは、クソだなこの銃」
カチカチ
「ハハッ、拳銃自殺ー!なーんちゃっ」
バキューン、ドサッ
そして誰もいなくなった。