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第4話 二人に結構大事なこと聞いた

「ーーーーというわけなんですよ。」


「そうですか。大体わかりました。」


 二人からいろいろと聞いて、知らなかったこともいくつかわかった。

 まず資格を与えた人に対して神は加護を与える事ができる。

 そして加護と資格を与えたものにしか神は話すことができないらしく、またこれを神託というらしい。


 資格は天職を表すだけではなくて、さまざまな能力、所謂ステータス値を上昇させるものらしい。その上昇幅は人によってまばらな上、その人の置かれた状況によっても変化するようで、俺の場合なら今は幼児だから勇者にも魔王にももちろん好色家にも程遠い状況であるから、能力上昇幅はほとんどしていないらしい。

 ほかにも資格はスキルの獲得にも影響があるらしい。

 そして、勇者の資格があれば、人に良いように解釈されるようになるオーラのようなものが出るようになるらしく、魔王や好色家の資格にもそういったオーラが出るようになってはいるのだが、今の俺は勇者と魔王のオーラが相殺されており好色家の人を魅了しやすくなるオーラだけ効果が出ているらしい。

 将来的に精神が成長すれば意図的にオーラの出し入れもできるようになると言われたが、別に俺が精神的に幼いわけじゃないからな。いや、言ってみればそうなんだけど、体に精神が引っ張られるのはしょうがないことなんだ。断じて俺が子供っぽいというわけではないのだ。


 加護も大体同じようなものだが、その効果はほとんど微量で、どちらかといえば神が気に入った人や面白そうな人をすぐ見れるようにするためのマーク的な役割が強く、加護を与えていればいざという時に手を貸しやすくなるらしい。


 他に知ったことといえば、光の神に闇の神、それぞれ勇者と魔王の資格を渡すことができることからもわかるように、実は結構重要な神らしい。

 見た目も中味も子供っぽいのにと思ったら、二人揃ってすごい睨まれた。多分気にしてるんだと思う。

 それで俺の役割というと、世界のバランスを保ちつつ発展させることらしい。

 大雑把でよくわからないと言ったら、世界の秩序をぶっ壊さないように注意しつつ出来るだけこの世界の文明レベルをあげてね、ってことらしい。

 やり方は好きにしたらいいといわれた。


 最後に勇者と魔王の資格は見られるといろいろ不味いのではないかと思い、なんとかならないかと聞くと、加護持ってたら意識するだけで簡単に隠せると言われた。どうやら心配は杞憂だったようだ。


「わざわざ教えに来てくれてありがとうございました。」


「いいってことよ。これからはいつでも話せる状況ではあるんだけどな、俺ってこいつとは違って結構忙しい神様なんだ。だから、なかなか気軽には話に来れないとは思うけど、お前のことはちょくちょく見てるから。またな。」


「ええ、僕は闇の神君よりもずっと忙しい身ではありますが、見えないところでできる限りサポートさせて頂きます。それではまた。」


 二人はそういうと、光の結晶となって消えた。俺ももう一度寝ようと思ってベットに入った。

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