表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/5

念願の乳揉み

 気づくと俺は草原に立っていた。


 来たぞ、異世界。


 まずは街へ行かなければ。


 あたりを見回すと、壁に囲まれた遠くの方に街らしきものが見えた。


 視力があがっている。手を見ると完全にショタのそれだった。


 俺はテンション爆上げで小走りで街へ向かった。



 ◆



 街の入り口についた。


 どうやら街に入るには身分証の提示か、いくらかお金を払うかしないといけないらしい。


 だが俺には関係ない。


 まずは鑑定眼、ドン。





 名前:ショウタ

 年齢:10

 職業:なし

 Lv:1

 HP:10/10

 MP:10/11

【スキル】

 鑑定眼Lv10、時間魔法Lv?

【情報】

 転生者。変態。転生させるんじゃなかった。





 よしよし。


 情報は神の愚痴だろうか。無視だ無視。


 しかも強く念じるとより詳しい情報がみられるようだった。


 あたりの石や街の説明もみれる。


 街の説明はこれだ。



【中継都市スンニ】

 ラビオン王国が10年前、ジントン帝国との戦争のために作った中継都市。

 今は停戦協定が結ばれているため、両国との貿易の中継地点として栄えている。



 いいぞ。


 鑑定さえできれば情報は手に入る。


 さぁつぎはお楽しみの時間魔法だ。


 パーティの始まりだ。


 一発目は景気よく行こう。




「時間よ止まれぇ!!!!」




 ―――ピタッ―――





 街の入り口で手続きをしていた兵士や、商人、草花、虫、雲の流れ、なにもかもが止まり、音がやんだ。


 ためしに兵士の目の前で手を振ると、瞬きもせず虚空を見つめていた。


 来た来た来た来た!!!!!!


 まずは兵士が腰に下げていた袋をかっぱらう。


 いくらかの銀貨、銅貨が入っていた。


 そのまま街へ入る。


 人通りは多い。道の両脇を出店が並んでいて活気がある。


 この街にならいるだろう。


 激カワ素人娘。


 はやる気持ちを抑えようとして、抑えられず、鼻息を荒げヨダレを垂らしながら俺は走った―――



 ◆




 見つけたのは酒場。


 中には沢山の冒険者らしき人間が酒と料理を囲み、静止している。


 その中で一際輝きを放っているのが、



 激カワむちむちメイド。


 これだ。これなんだ。これなんだよ!


 急いで服を脱いで全裸になる。

激かわむちむちメイドは至近距離で見つめても動かない。至近距離でもかわいい。目が大きい。短い茶髪。綺麗だが素朴。爆乳。デカ尻。腰は細い。神よ。ありがとう。俺を真人間だと勘違いしてくれて。60年、今更こんな人間だとカミングアウトできないほど堅実に生きて来てしまったんだ。街行くギャルを見ながら、頭の中で、どれどけ卑猥な妄想をしたか。それも今日叶う。名もしらぬ激かわむちむちメイドよ。お前には訳も分からぬまま俺の子を孕んでもらう。


 ―――いただきます。



 そう手を合わせ、ゆっくりと、両手を伸ばし、


 大きな胸に指が沈んでいった。


 その感触を脳が味わうか味わわないかの瞬間―――



「…え?なに?」


 パチクリと目を見開く激かわむちむちメイド。


 そして胸を掴んだ俺の両手を見て、遅れて状況を把握。


 近くで飲んでいた冒険者たちも、突然の光景をゆっくりと理解する。


「き、き、きゃぁぁぁぁぁあ!!!!」


「なんだこの痴漢野郎は!!!!」


 そして始まるあっという間の捕縛劇。


「時間!時間よ止まれ!あれ!?時間よ!ぐわっ!」


 何度唱えても、再び時間が止まることはなかった。



 ◆


 鼻の骨を折られ、あばらを折られ、気づけば俺は牢屋の中だった。


「あのクソ神!!!!」


「うるせぇぞ!」


 牢屋番が豚でも鎮めるかのように木の棒で鉄格子をぶっ叩いた。


↓こちらもよかったらぜひ


「ブサイクな俺が異世界では「流行り顔」だった話」



https://ncode.syosetu.com/n3805fc/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ