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Enjoy the world!(旧)  作者: まこ?
8/13

Guide the city!

 さっき知ったけど、ここレノ王国って言うんだな。


 そろそろ日も暮れてきた。

 俺はあの後色々説明して。


『ねぇ、あなたここに来たばっかりなら、案内するわよ』


というわけでアノンと共に町を歩いている。もちろん服は着ている。案内って言っても、もう一人で探索したしな…まぁ、知らないこともまだあるし、そうだ、冒険者ギルドのことについて後で聞いてみるか。


「そう言えば、あなたってどこから来たの?」


艶やかなバーントシェナーの髪を後ろの方で括っている少女―アノンは、俺の最も答えづらいことを聞いてくる。


「えっとボクは…転生して、気づいたらここにいました」


って何答えてんだよバカヤロッッ!そう思ったが―


「へぇー、そうなんだ」


あれ?以外と軽い?じゃあこの世界って


「転生する人って多いんですか?」

「いや、多いどころか転生者なんてあなたが初めてよ?」


「うん、そうだよ?」って言うときみたいな平然とした顔で初めてだと言ってくる。んー、そんなもんなんだろうか?


「さ、着いたわ」

「おー」


なんかおっきい酒場みたいな所に来た。というか酒場だ。


「ここで夜ご飯食べましょ」


確かに、さっき食べた筈なのにもうお腹が空いている。うん、食べるか夜ご飯。

俺とアノンは酒場に入る。


そこは、めっちゃ酒場酒場していた…!


酒樽が置いてあったり、木製のテーブルに、冒険者ですっ! て感じの四人組が座り、ジョッキで乾杯していたり、それはもう賑わっていた。やっぱ異世界ってすげー!


「おや、アノン。お友達かい?」


いかにもな酒場のおばちゃんがアノンに話かけてくる。知り合いなのか。


「うん、私が困っていたところを助けて貰ったの。」

「初めまして、ノイです」


酒場のおばちゃんは、あっはっは! と笑って。


「こんなおチビちゃんがかい?そりゃどうも。私ゃイリダさ。この酒場をやってて、その子の母親だよ」


あらまぁアノンさんのお母さんでいらっしゃいますか。うん、元気があるところは…まぁ似てるかな。


「それじゃあたーんとご馳走してあげるから、好きなものを頼んどくれ」

「はい、ありがとうございます!」


俺達は座って食事を頼む。


「ぅうぇ~」

「がっはっは!」

「ぺぺぺぺぺぺぺ…」


…隣うるさいな。


だが今日の夜ご飯が出てくるとすぐに機嫌をなおす。人参パン、それと玉ねぎやジャガイモの入った野菜スープ。さらに美味しそうなベーコン。と、それに巻かれているアスパラガス。

俺はどちらかというとベジタリアンなのだ。お肉も好きだけど。

一方のアノンはというと。

分厚いステーキ肉にチキンの丸焼き、ハムを丸ごと1つ。もはや主食すらないそれに栄養面での心配すらしそうだ。


「「いただきまーす♪」」



そこそこあったはずのご馳走は、わずか5分程で跡形もなく消えた。いやー、ほんとに美味しかった。明日もここに来よう。


「二人共よく食べたねぇ。今日はアノンを助けてくれたお礼だ。お代はタダでいいよ」


少しは遠慮したが(ほんの少しだけ)、最後はお言葉に甘えてタダにしてもらった。ラッキー。


「あはは、美味しかったですね♪」

「でしょ!お母さんの店は世界一なんだから!」


アノンが自慢気にそう言う。

それから、あ、そうだ、と尋ねてくる。


「あなたのこと、名前で呼びたいんだけどさ」

「はい、ボクは大丈夫ですよ?」

「そっか。じゃあ」

「ノイくんか、ノイちゃん、どっちで呼べばいいかな?」


なるほど、性別教えんかいと。


「ほら、見た目は女の子っぽいけど、ボクって言うから」


うーん、どうする。男か。女か。よし、決めたぞ。


「ボクは中性なのでどちらでも大丈夫ですよ」


俺何言ってんだぁぁぁ!


「え、じゃあノイくんにはどっちも無いの?」


あんたも何言ってんだぁぁぁ!てか『くん』になったのね。


「ま、まぁそうですね」

「ふぅん、そうなんだ」


相変わらず反応薄いなー。


「さて、じゃあノイくん、ご飯の次はお風呂ね」


ということでお風呂に行くことになった。

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