Another the story!
ここから書き方変えます。ご注意ください。
っ、突然だが皆、こう思ったことはないか?
くっそ異世界に転生してぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
うんうんそうだろ、あるだろう。
ん?ない?はっはー、嘘だってバレバレだ!
まぁ、ということで異世界に行きたい皆にまず自己紹介をしよう。
俺の名は月舞クニヤ、ごく普通の異世界転生したい高校生だ。
待った。異世界転生したい高校生は普通じゃないとは言わせない。
いや、だから言わないで! ちょ、言わn
…まぁそんなことはどうでもいい。とにかく俺は。
剣と魔法といろんな仲間がいる世界で、呑気に、楽しく生活したり、時には手強いモンスターとかと戦ったり、etc…そんな世界に憧れている…!
だからいつ転生してもいいように、体を鍛えたり、転生できるように、眠る前に「神様、異世界に連れてってー」とか願ったりとにかくいろんなことをした。そしてそれが普通じゃない訳ないだろ!というのが俺の意見だ。
だがそれを友達に話すといつも普通じゃないと言う。全く、俺の友達は少々おかしいようだ。
はぁ、今日もいい天気だ。転生びよりだな。
俺は今高校に向かっている。
暖かい日の光を浴びている。
いつものように道を歩き。
いつものように石垣の上で猫が寝ている。
いつものように駅に着く。
いつものように駅で友達と合流。
いつものように電車を待つ。
いつものように電車が来る。
いつものように後ろから何者かに押される。
いつものように線路に身体が投げ出される。
は?
え?んん?はい?おい、ちょ、え?
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん?
ドゴッ
力尽きました。
寿命が70年減りました。
これ以上復活できません。
~LIFE FAILED~
うん。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ここはどk…はっ、確か俺は電車に轢かれて…てことは異世k」
「いいえ違います。」
見知らぬ場所。辺りは真っ暗で何も見えない。そんな中で俺の問いに食い気味で答える声があった。
声がする方を向くと。
「ここは転生の間。あなたは今から、異世界に行くのです」
淡い光を纏う女神らしき人がいた。
「あなたは異世界転生を願っていた。そんなとき、あなたは不幸に遭い、命を落としてしまいました」
金髪ロングに白い衣を来ていて、スタイルよくて、胸部もたわわに実っていて。やっぱ女神だ。
「なので転生する前にいくつか願いを叶えましょう。あ、いい忘れましたが、私は女神です」
どうやら俺のお願いを聞いてくれるらしい。こうなったら欲張ってしまおう!
「えと、じゃあまず、次は死にたくないんで、身体能力は高い方で。あ、でも身体がゴツいのは嫌だから少し小柄で華奢な感じかな…それと魔力多めで。うーん、そのくらいですかね」
いざというとき、あまり願い事が浮かんで来ない。しまった、こんなことも想定していればよかった…!後であれこれ欲しかったなんて後悔するだろうなー…。
「わかりました。それでは最後に、転生者特典で好きな能力をひとつ与えましょう」
魔力多め、という願い事が通じたってことは、あっちはやっぱ魔法とかあるらしい。あと特典とかあるのか。あー、何にしよう、迷うなー…。
テレポート…いらん。魔法でできそうだしちょっとショボい。
透明化…いらん。女湯を覗けるじゃないかなんて思うが、定番過ぎて面白くない。俺はそう思う。あとこれもショボい。
時間を止める…まぁ強そうだしかっこいいな。だけどアニメとかだとそう言う人が負けてるし本当は弱いかも。いらん。
そんなこんなで結構考えた。
「あのー、早く決めて頂かないと…」
女神が困っている。まぁ、いっか、これにしよーっと。
散々能力をDISった挙げ句に俺は答えた。
「身体変化能力がほしいです」
今までで一番ショボいじゃねーかチクショォォォ!
「はい、承りました」
しまった、くそ、これならさっき考えたどんな死亡フラグでも回避する能力の方がよかった気がするっ!
だいたい身体変化能力ってなんだよ身体の…変化って…ん?待てよ?
「あの、自分で言っておいてなんですが、身体変化能力ってなんですか?」
聞くことにした。
「身体変化能力というのは、主に身体の性質の変化、人体の一部を創造・消滅させたりします。ただし、全体の構造自体の変形などはできませんのでご注意下さい」
「なるほど、じゃあ女神様質問でーす。人体を創造ってことは傷を治したり、自分になかった部位を造れるってことでしょーか?」
「えーっと、自分の部位の構築は可能ですが、能力を解除すると消滅しますので、傷の方は治る訳ではないです」
つまり、背中に翼を構築したり、傷の部分を塞いだりはできるけど、解除すると元通りだから治癒魔法とかが必要なわけか。
「あ、それから部位の消滅は自分の身体を一時的に傷つけることになりますので、身体への負担を緩和するために少々魔力を消費します」
ふむふむ、なんとなく理解した。
それって防御したい時は皮膚の高質化とかできたり?自分の身体の一部をブレードにできたり?
そんなことができる能力ってことでしょ?
なにそれめっちゃかっこいい。
まさかこんな当たりな能力だったとは。これで安心して異世界に行ける…!
「質問は以上でしょうか?」
「はい、ありがとうございました!」
「いえいえ、それではよい異世界生活を」
そうして俺は異世界に転生した。