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Enjoy the world!(旧)  作者: まこ?
11/13

Ideas and mistakes!

今彼女には、死が迫っている。文字通り死が。だが彼女もそれを容易に受け入れる訳がない。必死で逃げる。だがどの世界でも迫る死からは九割九分九厘逃れることができない。あっという間に彼女と死の差はなくなりそして―。


「あ…あぁ…あ…あぁあ!」

「グルァァァァ!」


彼女の命は途絶える。

直前で、一厘の奇跡に助けられた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


どうも、イグです。冒険者になって1ヶ月程になりました。

そして俺達はランクが上がりました。


『あなた方の活躍は相当なものだったので、飛び級をさせていただきます』


そう、ゴールドにね。


銀は!ねぇ、銀はどうした!俺は銀が一番好きなのにさ、なんで飛び級なんだよっ!…まぁ、難易度が高くなったのはよかったんだけどね?


で、今ブラッドフォレストに来ている。血の森って…怖いんですけど。見た目は普通の森なのになー。


「よーし、あと一頭!がんばろー!」


ユゥイの掛け声。

今回はデッド三頭の討伐。死って…怖いんですけど。


見た目は熊みたいな感じの闘争種なんだけど、パワーが桁違い。多分コイツのせいで血の森なんて呼ばれてるんだよな。一個体自体はそこまで簡単には見つからないのに、ここの名前が決まる程の力がある。まぁ強い。


身体変化能力がなければね。


もうほんっと強いのよこれが。原子より細かいレベルで身体を自由にできるもん。


「あ、ノイくん、いたよ!」


だから、こんな使い方もできるわけ。あ、聞くのがめんどくさい人は聞かなくてもいいよ。


まず、魔法『フィルター』でデッドを囲む。これはこの範囲外にダメージだけを一切通さない(例えば石を投げて当たりはするけど痛くはない等)。

そこに手を突っ込んで、背中から翼を生やす要領で手からウランを生やす(・・・・・・・・・・)。さらにそこにちょっと重くした水素を追加で生やす。そして…ウランをぶっちぎる!そして同時に手を『フィルター』から引き抜く。


するとどうだろう。ウランはちぎられたことにびっくりして爆発。その爆発で重い水素もびっくりして互いに抱き合う。するとそれも爆発。そしてウランは隣のウランから貰いゲロみたいな感じで貰い爆発を食らう。その連鎖が一秒の間に数万回起こる。


一言で言うと水素爆弾を生やして起爆する、ということだ。


そしてダメージのない激しい爆風が俺達を襲う。ダメージないから襲うって言い方も何だけど。

能力と魔法を解除。能力で造られていた水素爆弾は消滅、環境被害は皆無!やったね!因みにデッドは灰すら残っていないよ!


「…やっぱノイって化けモンだよな」


イグが引き気味に言う。自分でもそう思う。


「あはは…」


苦笑することしかできない。


「あ、ねねー、誰かいるよー!」


ん、ユゥイがなんか見つけた。誰かって、毒人間だろうか。


「あ…あぅ…ん」


女の子か。どうやら毒はないな。というかむしろ安定の可愛いさ。


「…?あぁぁあっ!」


うお、びびった。さっきの爆発で怯えているのか。


「大丈夫です。ボク達はあなたの敵ではありませんよ」

「ほ…ほほん…と?」


彼女は震えた声で問う。服もボロボロだし、汚れている。長い間この森に居たのだろう。精神が滅入るのもわかる気がする。


「ええ。本当です」

「よか…た…あり…がと…」

「なるほど、ペットか」


ん?今なんて?


「鞭で叩かれた跡もある。間違いない」


そう言うことね。でもそれを言うなら


「奴隷ではないのですか…?」

「どっちも変わらないだろ?」


そ、そう言うものなの?すると少女が。


「あ、あの…なまえ…」

「ん?つけていいのか?」

「い、いいの…?」


はい?何この会話?


「あぁ、そうだった。ノイは転生者だったな。こういうペットは、名前が与えられないんだ。」


なんかそのペットって言い方が気になる。て言うか名前すらつけてもらえないんだ。


「名前…イグ、なんかいいのないか?」


まぁ、俺は優しいからもしその、ペット…奴隷がいたら名前をつけるけどな。

優しそうに見えない?いやいや、俺は中学の時、友達の買い物を代わりにやってあげたんだ。それから友達が俺に買い物を頼むように…ん、あれ、これってもしかして


「パシリ…?」


おっと、つい声にでてしまった。しまった、思い出に浸っていて話を聞いてなかった。


「ぱしり、か…なるほど、いい名前だな」


へ?


「ノイくん流石だね♪」


ほえ?


「ノイ、ぐっじょぶ!」


…んん?


「ぱし…り…わたしのなまえ、ぱしり!」


へぁぁっ!?


「よろしくね、パシリ!」


ちょ、あの。


「よろしく頼む、パシリ」


おま、その。


「パシリ、仲良くしましょ♪」


ねぇ。


「うれしい…!いい、なまえ、ありがと♪」


パシリのどこがありがたい名前なんだよ! おい、美少女の名前がパシリとかさ、俺めっちゃ罪悪感なんですけど!?


「立てるか?パシリ」

「うぅん、ごめんなさい…」

「いいのよパシリ。頑張ったんだから!」

「ほら、パシリー、背中におんぶしてあげる!」


これみんな意識して名前呼んでるよね?


てなわけで、新しい仲間がもう一人。これで五人目かー…。


パシリ。


くっそ、マジでごめんね!?うあぁぁぁぁ!

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