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Enjoy the world!(旧)  作者: まこ?
10/13

Quest of first!

いきなりの話でごめんね?

俺、すごいこと見つけちゃた!

実はこの体ってさ、感情が勝手に表に出ないらしいんだ。というか、冷静に物事を判断できるようになって、自分で表情が出るのを自制できるの。だから浴場のときニヤケたりとかなかったし、これってすごくね?

そして、もう1つ見つけた。


「よし、これで登録完了だね!」

「そうだな」


それはこの二人。アノンとは少し違う、赤に近い茶髪に、それと同じ様な色の瞳と、良いスタイルを兼ね揃えた少年―イグと。


夜空の様に暗い黒髪、青空のように明るい青い瞳で、アノンと引けを取らない体の少女―ユゥイ。


つまり仲間を見つけたー。いぇーい。


てかさ、俺が特別かと思ってたのに、ルックスがいい人がこんなにいるとさ、ちょっとショック。別に仲間は美男美女の方がいいんだけどね?


「ボク達も終わりましたー」

「私、ついに冒険者になったんだ…!」


あ、そうそう。今から俺ら冒険者です。

四人とも、赤銅色のカードみたいなのを持っている。ギルドの人曰く。


『これには自分の情報が書かれていて、銅、銀、金、黒の4つがあり、ランクが高くなると色も変わります。』


とのこと。俺としては銀が一番いいんだけど、最高ランクになると黒になっちゃうんだよ。銀でいいじゃん。最高ランク。


「それでは、あなた方のランクに合わせたクエストを用意しますので、少々お待ちください」


おお、クエスト、クエストだよ!ついにこの日が…!


「では、こちらの中から選んでください」


・ゲンキグサ10個の採取

・キュービックマッシュ20個の採取

・猪型闘争種5匹の駆除

・赤ちゃんの子守り


うん、やっぱそうだよね、知ってたよ。まぁ、最初だししょうがないかな…。てか赤ちゃんの子守りって。


「イグー、どれにするー?」

「うーむ…アノンはどれがいい?」

「そうねー、ノイくんどう思う?」


ユゥイ、イグ、アノン、そして俺に回ってきた。マジですか。


「えっとー…じゃあ、全部受けてみましょうか」


簡単そうだし全部受けてみる。よかった。みんな賛成してくれた。


一通り準備をしてから、俺達はレノ王国を出た。まずはゲンキグサだな。ギルドで見た絵では、赤い雑草って感じだった。ユゥイがなんか見つけた。紫で、なんかモヤが出てるシダ系の植物だ。これはゲンキグサではn


「おー、何かみっけ!はむっ」

「「「おいっ!」」」


ちょ、おま、何食べてんの。バカなの、ねぇバカなの。これには声が出てしまった。


「それギフトグラスだぞ。毒がある。さっさと吐き出せ」

「うぇ、不味い」


呆れた声でイグが言う。だよな見た感じからして毒だよな。ユゥイは紫の草を吐き出す。


「ゲンキグサはこっちだ。さっさと集めて次行くぞ」

「イグってこういうの詳しいんですか?」

「ん?まぁ外にはよく出ているからな」


へぇー、そうだったのか。そして俺達は最初のクエストをクリアする。


次はキュービックマッシュ。名前の通り四角いキノコだ。そして今度はアノンがなにか見つける。

四角いキノコだが、なんか斑点模様がある。これも危険そうだ。


「これがキュービックマッシュかなぁ?」

「いや、それはモドキだな。斑点があるから見分けやすいが、それも食べると毒『あむっ』

「「「うぉいっ!」」」


ユゥイ、何故に食べるし。もう毒って感じするじゃん。


「うぇ、不味い」


最初と同じ台詞と、毒物を吐く。食べてるとき可愛いから怒れない。悔しい。そしてこのクエストも完了。


今度は王国周辺にある畑に来る。作物を猪型の闘争種…だっけ?が荒らしに来るらしい。それを駆除するのも冒険者の務めなのだ。


おっ、いたいた。恐らくあいつだろう。猪じゃん普通に。するとアノンが。


「『エルデスロウ』!」


とたんに大地の一部が小さな破片となり、猪を襲う。あっという間に5匹駆除した。


「流石ですね、アノン」

「えへへ♪」


そして赤ちゃんの子守りは…うん。まぁそれなりに頑張った。


「はい、きちんと確認しました。こちらが報酬です」


街に戻るとすぐにギルドに行き、報酬をもらった。ふむ、一人20シルバーか。宿に一週間は泊まれる額だ。冒険者稼業っていいな。まぁ、強いて言うなら強いその…闘争種とかなんとかと闘ってみたい。


と、こんなかんじで初めてのクエスト終了。感想、楽しかったけどショボかった。

まぁ、頑張って銀まであげればいいや。そしたらそれなりには良いクエストが出されるはず…!


じゃ、明日もがんばろー。このあと、少し遅れた自己紹介でみんな自分の事を話した。ユゥイが闘争種の希少種ってことにはちょっと驚いたけど、和解するのも早かったし、可愛いし、バカだし、バカだし。友達になろうってことだからなってあげた。

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