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圧倒的不利の敵

チャージの見ていた彼らのすぐそばに散乱した別の洗濯機からのそりと動き出す影があった。

それは、あの騒動の時見た布の覆面を被った男。



あんな巨体で、音もなく洗濯機を見ていた三人の背後に近づいたヤツはそのまま血濡れの包丁をチャーシューの肩から斜めに切り入れる。


叫び声はあった。

チャーシューは背中を切られ、その痛みに叫んだことでフルもレッドも事態に気が付いてすぐさま背後にいる男に向かって拳銃を放つ。


『うわァァァァァァァァ!!』


『あァァァァァァァァ!!』


バン、バン、バン、バン。

何発も何発も、それこそ頭部めがけて撃っているのにそれでも倒れない。

男は意にも介さずに、痛みに悶えていたチャーシューの頭を両手でがっしりと掴み、その太って重そうな体を持ち上げる。


『が……あが……』


ジタバタと、両手両足を揺らして悶えるチャーシュー。

苦しそうな表情を浮かべている。


このままではまずい。

チャーシューを盾にされすぐ近くにいるのに発砲を戸惑う二人に代わってチャージは手の中から管を伸ばし、そのまま男の方に向かわせる。


管はすぐに男の身体に巻きつき、遅れて男の方もそれに顔を向ける。


直後、その管から微弱ながら電流を流す。

電化製品を動かすのだから、彼女は電気を生成する能力もあった。


銃に撃たれてもビクともしなかった男はその電流には驚いたようで、掴んでいたチャーシューの頭を離して地面に落とした。



『早く逃げて!!』



チャージが必死になって言うのでフルもレッドも急いで銃を下ろすと、一緒に痺れたチャーシューの身体を引きずりながらチャージの元まで戻る。

チャージは男の方に電流を流したまま、チャーシューの容態を確認する。

最悪だ。

傷が深い。

急いで医療チームに見せなければ最悪死んでしまう。


(まずい!チャーシューがやられたら戦力が私だけになる…!フルやレッドじゃあいつを倒す材料にならない…どうすれば)


そう考えていたが十分な時間はない。

あの男は痺れていながら倒れずに、両足を辛うじて動かしながらこちらに向かってくる。

その姿にゾッとしながら、チャージは急いで指示を出す。


『ーーー!!……て、撤退しなさい』


『あ、あぁわかった!おいフルチャーシューの肩もて、俺は反対持つから』


『お、おう!』



言いながら彼らは重症のチャーシューの両肩を抱えて逃げ出す。

しかし、フルは振り返って後方で背を向け続けるチャージを見て声をあげた。


『チャージ何してやがる!早く撤退するぞ!』


『私はこいつを食い止めるから先に行って!』


『だがよ…!』


『良いから行って!』


チャージは彼らにぶつけるように言うと、諦めたのか2人はそのまま逃げる。

チャージは、そんな彼らを逃がすため奴と対峙する。


『電気じゃ死なないんなら…どう殺せば良いのかしら』


怯える自身の弱い心を静め、彼女は銃と能力、たった1人という劣勢の中で化け物に挑む。


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