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突きつけられる拒絶


「え!?何なのこれ!?」


「火事か!!」



突如響くサイレンと立ち込める煙に驚くシュガー、同じように慌てる黒田と葉隠…白緑はよく分かっていないようで煙を不思議そうに見つめていた。

彼らはすぐさま避難しようとした。


背中に筒状の硬いものを突きつけられるまでは。

シュガーはそれがただの筒ではないのは分かった。


この状況下で、ただの筒を背中に突きつける者などいるはずもないからだ。

横を見ると黒田も同じように動きを止めていた。



『動かないでください』



英語を喋る彼、同じように銃口を向けられている黒田は英語がわからないようで動こうとするが、銃口を頭部に突きつけられる。

しかし、シュガーはその声の主を知っている。



『す、スクエア!あなたスクエアね!!良かった!って事はここにいるのは第一支援隊のみんなね!』


『えぇ、隊長。我々は作戦遂行のためあの対象を捕らえに来ました』


『良かった…だったら私も』



振り返ろうとしたが、その前に彼女の背中に追いつけられた銃がより強く押し付けられる。

目を点にしてスクエアのしていることが理解できないシュガー。



『な、何のつもり…かしら?』


『隊長さー…あんたにはガッカリだよ』


『……え、何を』


『俺たちは元々あんたが来るまで俺が隊長って決まってたんだよ。そしたら急に配属されて隊長だぁ?今までの地位を取られて俺はただの隊員に成り下がった。それでも我慢してたんだぜ。あんたは最強の能力を持ってるって事で、俺たち以上に強いって』


『…あ、だ、だからなに…』


『はぁ……俺たちはあんたの初任務を期待して見ていたんだぜ。そしたら何だ、あんなガキ1人捕まえられないんだからな。生きていても意味ないんじゃねと思っただけだ』


『…あ…え?』


『これは部隊の総意だかね。CEOには撃ち合いで死んじまったって報告しておくから安心して死体になってくれや』



呼吸がおかしい。

動悸が早い。

シュガーは俯きながら心が苦しくなって胸元を抑える。

努力した。精一杯努力した。頑張って組織のためになろうとした。

そしたら部下に突き放された。

シュガーはそう言われたショックで何も考えられない。



「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


『ぐお!?』


『きゃ!!』



心が裂けそうになった時、急に向かい側で同じような状況になっていた葉隠と白緑の2人が動き出した。

葉隠は気合で後ろにいた2人をなぎ払い、白緑を抱えて逃げ出した。

その後ろ姿に男女の隊員は発砲するが、葉隠は弾が当たっても倒れない。



スクエアともう1人の男は彼らに銃を突きつけながらそれを目で追っていた。


それを黒田は見逃さない。

背後にいた男の銃口から身を引き離し、彼女の体を無理やり引っ張る。


手を引っ張られてたシュガーは驚くが、その前に男とスクエアが銃を向けて躊躇いなく引き金を引く。



「……っかぁ!!」



銃声と共に既に黒田が身を呈してシュガーの盾となっていた。

しかし黒田は撃たれてもうめき声一つあげてそのままシュガーを前に押すように連れて逃げ出す。



タタタタタタタタッ。



逃げる背後で追いかける音が聞こえる。

走っている最中にも何発も銃弾が飛んで来るが、それを黒田は盾になって全て防ぐ。


黒田は負傷しながらもゲームセンターの外に出てすぐ近くの紳士服店に逃げ込む。


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