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シュガー2


死体回収の仕事に転機が起きたのは最後の任務の時だ。

スイスの農場で起きた銃撃戦の後始末のためにその地に赴いた時、私たちは襲撃にあった。


襲撃したグループはその地で実戦部隊が戦って残した残党だった。

僅かな数で武器も不揃いの連中の襲撃に、ただの下請けの自分たちが敵うはずもなく、実戦経験のある連中が来て殲滅した頃には15人もいた仲間が、私と4人しか残らなかった。


だが、私は最後まで撃ったこともない銃で応戦していたせいで頭に弾丸を受け、本当の意味で死の淵に立っていた。


私が次に目が覚めた場所は暗闇だ。

闇でその先が見えない場所でポツンと立っていた。

体は嘘のように軽くて紙みたいだったが、それでも体が引っ掛かっている感じがした

死後というよりは死ぬ境目といったような。

私はそう結論付けてから。


死ぬんだな。


と言った。

死んでもいないのに暗闇の中で私が呟いたそれは、あまりに空虚だった。

元々家族仲も良くなく、酒に溺れた父に育てられた私にとっては死などどうでも良かった。

地獄でも天国でもどちらでもいい。

何処にだって行くつもりだった。


けれど、そんな私の足を誰かが引っ張る。

突然のことに目を向けた私が見たものは、黒い手だった。

まるで、生から逃さないようにガッシリと足を掴んで放そうとしない。


そして引っ張られる。


ズルズルズルズル。


引きずられて。

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