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獲物

俺は葛原(くずはら)公仁(きみひと)

意気投合した仲間とさすらう旅人だ。


今は訳あってこのファミレスでたむろっている。


「なーなー! やっぱりここで獲物を待つのってなんか失敗しそうじゃね? ジジババしかいないぞこの街」


俺が不平文句を言うと右に座っていたガタイの良い短髪、この中では年上で30代の葉隠(はくれ)和夫(かずお)が、それに反論する。


「心配するな、ここらへんには高校も中学校もある。夜遊びしている者だってたくさんいるはずだ。我慢しろ」


和夫はそう言ってドリンクを飲む。

その仕草は男気があって、筋肉で太い腕と胸元のせいかとても力強い。


「そーだよきみッチ、僕らの獲物は勝手にくるはずだから」


そう言ってストローでジュース優雅に啜る少年。

歳は自分と同じのはずだが、容姿はまだ幼い感じがあり童顔。

黒田(くろだ)祐介(ゆうすけ)だ。


「でもよぉ、もう夜中の1時だぜ? いつもだったら18時にはキャッチして食べちまうのに、この店にくんのは子連れの親子ばっかだ。なんで友達と来ねーんだよつまんねーよ!」


「…年下をナンパする人間がそれ言うと、なんか虚しくならない?」


「ならねーよ!」


そう言って俺は持ってきたコーラを飲んで喉を潤す。

この街にきたのは夕方だったからあれから7時間は経過している。



俺たちが探しているのは、頭の悪そうな学生だ。

何故かって?それはだな…。



「いらっしゃいませー」


「すいませーん、2名なんですけどー」


「ちょっとアキちゃん待ってよ〜」



あぁようやく来た。

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