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シュガー
歳は18。
本名を捨て、過去の履歴も生まれも消した甘くて危険な女だ。
……自分で言うのも恥ずかしい、本当はただの下っ端の不良だっただけなのだから。
元々反社会的グループで活動していたが、1年前に所属していた所のボスが殺された。
その場にいた私と仲間は、殺した連中の傘下に無理やり入れられた。
その際に自分や仲間は死んだことにされ、死人扱いとなった私たちは組織に馬車馬の如く働かされた。
主な仕事は死体の回収だった。
彼らは本来なら存在しない組織らしく、その為証拠となるものが残ってはいけないと言う。
死体を一体ずつ袋に入れ、銃撃戦で使われた薬莢も回収して最後に薬品を散布してDNA情報を消す。
それが終われば私たちも回収され、最低限の生活が出来る部屋に住まわされる。
そんな生活が8ヶ月も続いていた。
シュガー。
砂糖と名付けられたこのコードネームは割と気に入っていた。
仲間達はソイソースとかナンプラーで、マニアックなネームだったから。
とにかくこの無難なコードネームが好きだ。
こんな私でも、砂糖と言われるのは悪くなかった。




