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異常な事態に備え

町外れにある誰も近づかない廃工場。



その建物と内部と外部には数十名の人影があり、それらは全身を黒一色で統一した装備、アサルトライフや手榴弾などの火器を携帯して武装している。



「対象は部外者の介入によってロスト、建物に入ったので好都合だと思い作戦を実行しましたが失敗しました」




1人が通信機で誰かと連絡を取っている間にも他のメンバーは事後処理に勤しんでいた。


弾は全弾機器を使って回収し、血痕などの足がつくものには特殊な薬品を使ってDNA情報の破壊を行う。


彼らはその特殊な作業を迅速に、手慣れた風にしながらも、連絡を取る班員以外は一言も喋らない。



「…了解しました。明日にも部外者3名の排除と対象の奪還作戦を行います。しかし、少し問題が…」



建物内部で通信をしていた通信役の班員は、目の前の状況について通信の向こう側にいる人物に報告する。



「部外者達は作戦地点J-4g76dhで…その…殺人を行なっていたようでして…はい…他にも被弾しても動いていたこともあり、想定外の事態に備えるため作戦内容の変更を要請します」



そう言って通信機で連絡をする班員の目の前に広がる光景は無残な殺人現場だ。



グチャグチャの、まるで食いちぎられたかの様な女性の腕や足がそこら辺に転がり、先ほどの襲撃の際なのか台の下にはその被害者の臓物が一部落ちてしまっている。


手術代の様な粗末な別の台の上にはまだ五体が揃った女性が横たわっている。


しかし、顔から下の身体には青いシートが掛けられ、女性の腹元は開いていた。



班員は、この裏の世界にいる身でありながらも得体の知れない者達の所業に若干の恐怖を感じつつも、仕事であるこの業務をこなす。



「…では嗜好部隊の処理が終わり次第合流、作戦は他部隊の支援の元、合同で行うことにします。その後の指示につきましては随時確認します……了解しました」



通信相手の上官に次に行う指示を仰ぎ、了解をとってから通信を切る。



外での証拠を消す作業をしていた班員から終える信号をインカムを通して確認する。


この死体とて鉄の匂いに満ちた部屋は他の部隊が来て処理する手筈になっていたので、彼は部屋から出ようとする。


部屋から出る際、微かだがうめき声が背後から聞こえたのはその時だった。


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