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コンビニエンス



葛原と葉隠の2人が道路沿いにあったコンビニで食料品を買っている最中、外で少女を見ていた黒田はまだ寒い季節の事もあって、瞼を閉じて寝ている少女に彼の上着をかけてあげた。


ぐっすりとやつれたように眠る少女に「解剖したいなぁ」と呟く。


もちろんそこには穢れた他意もなく。


ただ純粋に殺したいなと観察する1人の青年の気遣いだけだったが、黒田は暇なのでとりあえずさっきしまった患者服を取り出し、この少女が何者なのかを探ろうと考える。


ポケットのようなものは胸ポケだけで何も入っていない。


他は特に少女の正体を隆起する物も書かれているわけでもないので黒田は少し気分が下がってシラけ、服をもう一度肩掛けのカバンに仕舞おうとする。


そこで、黒田はあるものが患者服にくっついているのに気づいた。


本来なら気づかないコンビニエンスの蛍光でてかる小さな光。


だが、解剖で人体の細かいところまで丁寧に見てきたことがある彼だからこそ、光る結晶のようなものに気が付けた。



「何だろうこれ?」



黒田はそれを慎重につまみ、小粒程度のそれを両の目で凝視していた。

それはまるで宝石のような、そんな輝きに満ちていた。



「おーい何やってんだお前」



と、急に話しかけられハッと自分の世界から出る。

見ると葉隠が食料品が入ったビニールの持ち、葛原は何やらレトルト食品のようなものをつまんでいた。



「時間かかったのってもしかしてそれ?」


「お粥とスープ、スープはポットがあったけど、お粥の方を店員に頼んで湯煎してもらってたんだよ」


「良い店すぎないそれ…」



と黒田がさっきの小粒を自分のバックから出した試験薬の小瓶に入れながらツッコミを入れる。

この事を2人に話すのはまだ早いと思ったからだ。



「おーいガキ、あったけぇ飯だぞ起きろ」



葛原は温まってるレトルトのおかゆの封を開け、その匂いを嗅がせようと少女に近づけた。


すると、さっきまで寝ていた少女が起き、バッとお粥を掴もうとする。


だが葛原はそれを察知して頭上にあげ、少女が火傷してしまうのを阻止する。


「まぁ待て!ちゃんとスプーンでふーふーしながら…」


そう言いかけて、葛原は少女の瞳がおかしいことに気づく。

少女の瞳は左眼が緑、右眼が白くなっており。そこには黒目などはなくただ光彩があるだけだ。

その姿には内心驚いた葛原。


(コンプレックスっぽいから聞かないことにしよ)


葛原がそう思うのと同じように、他の2人も同じ思考にたどり着いたのか何も言わずにインスタント食品を調理し始める。


彼は少女に一言。



「飯食ったらとりあえず名前とか教えてな」


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