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始まりは同じ



確率というものが嫌いだ。

心底嫌っている。



例えば誰かに出会う確率がとても高いと考えるのなら、持っているアクセサリーや趣味も同じならそれはもっと低くなる。


低い…よな普通。

でも俺たちは違うんだ。

異常な体質を持っていた。


不死身体質。

そいつを持っていたのは、超低確率で、出会うこともない、背丈も違うはずの三人だ。


この出会いが奇跡だとすれば…悪いがとても嫌だ。

だって野郎三人だぞ!?


普通なら男女で、そこから甘ったるいラブストーリーが始まりそうなもんだ!

ほら、ジョニー・デップが出てたあの肉屋だか床屋だかみたいな関係とかさ!


花が欲しいってもんだ。普通は。




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確率って考えが大嫌いだ。

ウゼェ。

マジキメェ存在だわ。


普通なら出会わない奴らが、こうしてファミレスで仲良くお話ししてるんだぜ?

しかも揃いもそろって化け物で、何年も一緒に旅をしてる。


ったくホモくせぇ。

こう男がつるんでるってのは、あんまり良いことはない。

だって綺麗じゃねぇし、汚ねぇじゃん。

特に肌とかもう無理!

一人はともかく、あいつはボーボーできっしょいわ!


天空から化け物の美女が降ってこねーかな…



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確率とか考えるだけで頭痛で頭が痛い。

僕は今更で過ぎたことを考えている。

本当に最悪。


この二人の趣味は合うけど、僕は彼らとは根本的に違う。

そりゃ不死身だけど、それと趣味は別だよ!


博識な僕が率先して彼らを引っ張っていかないといけないし、何よりも寝床の確保もだ。

さすがにファミレスの店員から怪しい目で見ら…ちょっと待って今あの女性店員僕らを見て笑ったよね!?


マジかよぉ!

僕まで変人扱いじゃんか!

僕は彼らとは全然違うよ!


本当に女子力低くてヤバイ!

有る方がおかしいかと思うけど、それでも計画性がないのは問題だから!

脳筋タイプって無理!



あー、どっか空から解体新書持った可愛い子が落ちてこないもんだろうか…。



------------------------------------------------





「「「…花が欲しい」」」


深夜のファミレス。

同じ事を思っていた三人が、同時に同じ事を言ったので余計に頭痛で頭が痛くなった。



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