表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/100

SS:戸崎結衣には見えている


 それを考えた時、いともたやすく涙がこぼれた。

 今迄知らなかった感情が次から次へと浮かび上がっては、感じたことのない熱を伴って頬を伝う。


 表現するのは難しい。

 だけど意味は確実に理解している。



 天童龍誠は、戸崎結衣を見ていない。



 ただそれだけの事実が、彼女から気力を根こそぎ奪い取った。

 あの日に見た彼の姿は、それほどまでに分かりやすかった。


 戸崎結衣に向ける目と、他の二人に向ける目は明らかに異なっていた。

 きっと本人は気が付いていないけれど、それは態度や言動にも現れていた。


 付け入る隙なんて無い。

 入り込む余地なんて無い。


 とてもシンプルな事実が、戸崎結衣には誰よりもはっきりと見えている。


 まずは頭が真っ白になった。

 だんだん体に力が入らなくなった。


 最後に、考えた。

 自分がどうするべきか。


 どうするのが、最も――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

▼この作者の別作品▼

新着更新順

 人気順 



▼代表作▼

42fae60ej8kg3k8odcs87egd32wd_7r8_m6_xc_4mlt.jpg.580.jpg c5kgxawi1tl3ry8lv4va0vs4c8b_2n4_v9_1ae_1lsfl.png.580.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ