独り言が多い？いつもだよ？
初投稿です、間違いがありましたら教えてくださると嬉しいです。
「ライ、そろそろお城へ行った方がいいんじゃない？」
「はい、それでは行ってきますね…神子様」
ライと呼ばれた少年は、神子に一礼し外へ出た。
蒼く結ばれた髪、緑にタレ目…背が低く幼顔の彼は、女性や年下に間違えられるそうだ。
しかし、勇ましく双剣を装備している。
_______そんな彼は、転生者だ。
いわゆる、神様転生である。チートだチート。
髪や目の色を変えただけで、他は転生前と変わらない、元一般人。(現在孤児)
転生し最初の頃は戸惑ったものの、今はこの世界の知識を経て教会へ暮らすチート転生者。
どこがチートかって、魔人でもないのに魔法が使えることだ。
あ、この世界について話してなかったね。
この世界には、人族、獣族、魔族、魔人族、エルフ族 がいる。
獣族は人族の神子に、魔族は魔人族に従えている…エルフ族は中立、といったところか。
お約束通り、魔族等々は悪者である。
しかし、魔族が簡単に倒せる、と言うのは人族に難しい。スライム一匹も、だ。
理由は、人族には神玉というものを現在持っていないから。
武術と炎の神玉、操作と草の神玉、幻惑と水の神玉、計画と光の神玉、実行と闇の神玉。
この神玉は、持っている族にその性質を与えるものだ。
炎、草、水のは教会と神子が。光と闇は二人の王が本来持っているはずだった。しかし、闇の神玉が盗まれ、
魔物が溢れかえった頃には、すべての神玉が盗まれてしまっていた。
「勇者…五年に一度、神玉を取り返す為、教会から出る十三歳の三人組」
…説明は私に任せろと言ったはずですが？
「メタイよ…はいはい、ごめんなさい」
困った人族は勇者を出した。勇者の説明はさっき聞いたね？
神子に育てられた孤児は、多少神玉の特性が宿る。
例えば、炎の巫女に育てられたら武術が人一倍うまくなる…とかね。
そして、その勇者の認定会は今日。選抜されたものは城へ行く。
さて、ここで問題だ。
三つの教会ではない地方教会の様なところで育った十三歳のライは、何をする為にお城へ行くか？
「正解は、神玉があまりにも取り返せないので、神様の力で僕も参戦することに
なったからです…」
ライはため息をついた。
この世界の人々は背が高い。男子十三歳平均170cmだ。
彼は日本人の中でもちっさい。150代である。
「でも、ここの人よりは頭良いし、すばしっこいし、魔法が使えるのに…！」
地方教会、背が低い、幼顔、華奢…
はっきり言おう、彼は期待されてない。
