閑話 人物・用語 解説⑤
一区切りとなる為、例の如く人物・用語 解説です。
読み飛ばして問題ありません。
前章での新規追加キャラ、新用語、追加情報などを記載しています。
・登場人物・補足
>人族
絶滅したとされる種族。かつては最も弱い種族だったらしい。
特徴:魔力が無い、精霊を宿していない
トーヤ:この作品の主人公。人族(?)。オーク達に救世主扱いを受ける。獣人族の街、荒神にて左大将に任命される。
武器:レンリ(古木の子 精霊を宿す)
技術:内精法、外精法(魔法)、ゴブリン流棍棒術、剛体、闘仙流
>ゴブリン族
土の精霊と関わり深い種族。平均的になんでもこなすが、突出した取り柄は無い。魔力保有量は全種族で見て下から5番以内。
レッサーゴブリンはその中でも亜種。ハーフや変異種を指す。
ライ:トーヤの親友。レッサーゴブリン。トーヤの近衛兵長に任命される。
武器:古木の棍棒
技術:内精法、ゴブリン流棍棒術
ゾノ:レッサーゴブリンの若者。戦士。
ゲツ:レッサーゴブリンの若者。最年少。見張りを務める
ザルア:レッサーゴブリンの長。土の魔法に長ける。筆頭術士に任命される。
オルド:ライの父。故人。
>トロール族
亜人の中でもトップクラスの身体能力を持つ。特に、日中であれば無限に近い体力と回復力を持つとされる。
魔力保有量はゴブリン並みに低いが、日中であれば常に回復している為、魔力切れを起こすことはほぼない。
ごく稀に頭部を複数持つ個体が現れる。共通して戦闘能力が高く、極めて狂暴。
共通技術:内精法、光合成、剛体、感覚遮断
ガウ:将軍に任命される。
武器:岩の大剣、竜骨刀(二刀流)
技術:咢
デイ:ガウの子分。
ダオ:ガウの親友。
イオ:トロールと獣人のハーフ。人族くらいの体格。ガウの親友。女剣士。副将軍に任命される。
武器:アントニオ(鉱族。精霊が宿る)
技術:亜神流剣術
ジュラ:女戦士。姉貴分。
ギイ:バトルマニア。
テオ:バトルマニア。
ドア:バトルマニア。
ゲン:バトルマニア。生き埋めにされた事がトラウマ。
アギ:レイフの森北部の幹部。ガウに敗れ、死亡
グラ:トロールと鉱族のハーフ。レイフの森北部の元幹部。トーヤから参謀になる事を期待されている。
武器:金属製の剣
技術:亜神流剣術
ドウド:トロールとハイオークのハーフ。向上心の強い若者。闘仙流に入門。
ライド:トロールと獣人のハーフ。向上心の強い若者。闘仙流に入門。
>オーク族
ゴブリンと同様、土の精霊と関わり深い種族。ゴブリンと違い、優れた体格を持ち、身体能力もそこそこ高い。
ただし、器用さで劣り攻撃は単調になりがち。出産時、母体の致死率が高いという種族的な欠陥を抱えていたが、
トーヤがもたらした帝王切開の技術により救われる。
ソク:長の補佐役。術による構築能力に長ける。上級術士に任命される。
シア:術後の経過は良好。愛娘、セシアもすくすくと成長中。
セシア:シアの娘。オークは成長が早いが、その中でも際立って早い様だ。
>獣人族
優れた身体能力を持ち、ベースとなった獣特有の能力を使いこなす。その為、特徴は多岐にわたる。
全体的に魔力保有量が多いが、偏りは大きい。
共通技術:内精法、剛体
キバ:亜人領の魔王。獣王 グラントゥースは獣人の王たる称号。大雑把な性格。600歳。
ソウガ:魔王の近衛兵長。まとめ役。キバの息子だが、タイガやリンカとは腹違い。
タイガ:亜人領の右大将。国のナンバー2。キバの息子。
リンカ:亜人領の元大将軍。左右大将に次ぐ地位だったがトーヤに付いていく際に返上。キバの娘。
フソウ:第二王妃。ソウガの母親。至って真面目に見えるが、周囲に人が居なくなると素に戻る。
トウジ:将軍。おっさん。スイセンの実の父。対複数の戦闘を得意とする。良く通る声を持つ。
サイカ:将軍。トウジ将軍とは同期だが、明らかに若く見える。元諜報部出身で、機動力においては荒神でトップの部隊を率いる。
スイセン:リンカの配下で補佐役だったが、トーヤの近衛兵に。犬っぽいお姉さん。魔力操作に長けている。
技術:反打、闘仙流
ボタン:上級術士。犬っぽい女性。
シュウ:戦闘能力が高い。部隊をまとめる兵長に任命される。
技術:半獣化
サンジ:砂漠蚯蚓に食われたが、実は生きていた。ただ、酸による火傷が激しい為、療養中だがそろそろ復帰。
ガラ:元傭兵。鉄の大剣を使う獣人。ガウに匹敵するほどの実力者。
サンガ:小物臭い獣人。小柄で小人族としても扱われる。
シオウ:元レイフの森西部の住民。その前は北部にいたが、グラ達に追いやられた過去を持つ。イオに叩きのめされた事を切っ掛けに、心酔するようになる。
ヒナゲシ:奴隷の少女。トーヤを主として慕う。ハーフの獣人のようだが、詳細は不明。
ココウ:亜人領南部で名を馳せる武勇。虎系統の獣人。グラに敗北する。
>小人族
厳密には種族ではなく、亜人の中でも小型な存在を指している。
特に他種族との混血や、逆に血を守る為に近親相姦を繰り返す地域に発生しやすい。
その為、両方の理由からエルフには多く存在する。
ヘンリク:小人族集落の生き残りの少年
イーナ:小人族集落の生き残りの少女
>エルフ(ハーフエルフ)族
コルト:鉱族との混血。ハーフエルフ。土の術に長けている。
アンナ:エルフ。アルビノであり、白き美しい髪と肌に紅い目を持つ。過去の出来事により目を閉ざされ、その事が原因でずば抜けた感知能力を持つ。
技術:闘仙流
アンネ:エルフ。アルビノであり姉、アンナと同様に美しい容姿を持つ。ただ、アルビノ特有の問題として、肌や目が紫外線に極めて弱い。
エステル:魔族との混血。ハーフエルフだが魔族との混血種はダークエルフと呼ばれ忌み嫌われている。
ハロルド:犬系獣人との混血。ハーフエルフ。
マリク:猫系獣人との混血。ハーフエルフ。
ロニー:猿系獣人との混血。ハーフエルフ。木登りが得意
ルーベルト:ダークエルフ。齢300年を超す実力者。トーヤの見解では魔王クラスとされている。「黒死』と呼ばれる最高級賞金首らしい。
ミカゲ:不死族とエルフのハーフ。ルーベルトの部下
>リザードマン(竜人族)
爬虫類ベースの獣人と言われるが、本人達は竜族の末裔を名乗る。
変温生物寄りの為、寒さに弱いが、強靭な肉体と、僅かながら再生能力を持つ。
魔力保有量は獣人に比べると少ないが、個体差もあり、基本的にはゴブリンよりも上。
臥毘:ジグル一族の長。18歳。若くして長になった為、色々な悩みを抱える。直情型で調子に乗りやすい事は自覚している。
武器:竜牙刀
>古龍族
翡翠:美しい翠色の鱗を持つ子龍。その正体は遥か昔に絶滅したとされる古龍族。
>鬼族
紅:羅刹の鬼達の首領。紅姫と呼ばれる。限りなく人族に近い少女。
影華:紅の双子の妹。鬼の血が濃く、子孫を残すのに適していない為、羅刹の暗部、隠密部隊の隊長として活動をする。
月光:紅の臣下。文官にして武官。その実力はタイガにも匹敵するらしい。
涅槃:紅の臣下。命を奪われ、アルベールの傀儡となる。
蛭柄:涅槃と同様
>不死族
アルベール:吸血鬼。操血術という特殊な術を用いて死者を傀儡とする。
・用語解説
>地域名称
神域:聖地とされる世界樹の遺跡を内包する領域。各領地はこの地を囲むように存在している。
亜人領:亜人中心の領地。領主は魔王キバ。
魔族領:魔族中心の領地。亜人領の北に位置する。領主は魔王ゾット。
龍族領:龍族中心の領地。
妖精領:妖精族中心の領地。
蟲族領:蟲族中心の領地。亜人領の西に位置する。
不死族領:不死族中心の領地。亜人領の南西に位置する。
鉱族領:鉱族中心の領地。
空族領:空族は鳥族を中心とした空を駆る者の総称。上空全域が彼らの領域。
海族領:海族は魚人族を中心とした水に生息する者の総称。大地を囲う海全てが彼らの領域。
レイフの森:亜人領の北部に広がる広大な森。種族差別や戦禍から逃げ延びた者達が流れ着く先。エルフの里に続く北方は凶悪な者達が跋扈すると言われる。
荒神:亜人領の中心都市。獣人達を中心とした都市で、堅牢な城壁都市でもある。
羅刹:亜人領北西、妖精領との国境に面した鬼族の都市。荒神と和睦が成立し、国交を持つようになる。
>その他
精霊:万物に宿るとされる謎の生命体。生物には基本的に1体しか宿らない。空気や水などには混ざるように複数の精霊が宿っている。
内精法:内に宿る精霊に働きかけ、その魔力を体内に循環させる技法。これにより飛躍的に身体能力が向上する。
外精法:魔法と呼ばれる技術。実態は内精霊を経由し、外部の精霊に働きかける(仮契約)事で現象を発生させる技法。
ゴブリン流棍棒術:ライの使用している棍棒術。杖術かもしれない。名前はトーヤが命名。
光合成:トロールは光の加護と呼ぶ。仮説では葉緑素による光エネルギーの吸収能力。それが精霊の力で増幅し、魔力や体力に変換されている。
季節:前中後の3季節。春と秋を中季と一括りにしたイメージ。
魔獣:凶悪な性質を持つ精霊と結びついた獣。亜人領には約30種類程が確認されている
竜種:有翼種と無翼種の2種が存在する。特に有翼種は龍と呼ばれ天災として扱われる事も多い。爪と牙は魔力の干渉を受け付けない性質を持つ。
獣神流:獣人達の主要戦闘スタイルとも言える流派。
技:反打…あえて剛体を発動させ、その上で掴み技に移行し反発力を利用して投げる技。
獣爪…獣人族の鋭い爪を強化し、斬りつける技。個体差が出る為、爪が発達していない者には使いこなせない。
疾駆…空術で宙に壁を作り、それを蹴って加速する。リンカの様な四足獣をベースとした獣人が得意とする。
闘仙流:トーヤとスイセンが協力し、立ち上げた新流派。と言ってもまだまだ身内向け。
技:破震…相手の魔力と自分の魔力の波長を同調させ、同調させた魔力を直接触れる事で流し込み揺さぶる。
より長く浸透させれば、あらゆる部位に効果を発揮するが、長時間触れる必要がある為、実戦では触れた部位付近の内部破壊に止まる。
後穿柱…退いた脚と伸ばした腕を一本の杭に見立て、突撃する相手の馬防杭に見立てる。剛体と併用する事で、恐ろしい強度となる。
亜神流剣術:古くから伝わる亜人向けの剣術。剣術を扱うものが少なく、廃れている。
技:心臓貫き…名の如く、心臓を貫く技。正確に相手の心臓を射抜く技術が必要。
喉貫き…名の如く、喉を貫く技。心臓貫きより技術介入度が低いが、喉が狙いにくい種族も多く、致命傷に至らない事も多い
刺槌…突き立てた剣の柄に体重を乗せた一撃を加える。原理はノミや杭を穿つ槌と同じ。対剛体向けの技だが、その貫通力はあらゆる者に通用する。
嘶き…グラの使用した広範囲に効果を及ぼす技。詳細は不明。
霧樹海の陣:石兵八陣をモチーフとした陣。作為的に配置された木々と霧による攪乱を主とした脱出困難な陣。
>亜人領の地位(地位が高い順)
王
左右大将
大将軍
将軍
副将軍
※近衛兵長(指揮権は無いが実質は大将軍と等価)
※筆頭術士(指揮権は無いが実質将軍と等価。下に上級、中級、下級と続く)
※隊長(~隊の長。~は基本的に役割や人物名、人数などの規模を現す)
※兵長(役割ごとに存在。医療兵長や開発兵長など)
>亜人領競技大会の内容
体力
持久力
攻撃力
瞬発力
速度
知力
魔力量
魔力操作
耐久力
>単位
時間に関しては秒、分、時間という単位自体は魔界にも存在している。
ただ、何時かという表現に関しては基本的に刻を用いる。
魔界の時間の単位は陽の刻、月の刻で表す。
以下、本文より。
月の1刻が人間界、24時制で言う所の18時くらい。
朝6時くらいが陽の1刻目で、大体12刻目から月の刻になる。
大体、というのは季節ごとに変動する、いわゆる不定時法が使用されている為だ。
だから18時というのも、正確に一致してるわけではない。
長さに関しては歩単位で表しているが、建築系の職人は別途単位を使用している模様。
>魔界の歴史
1600年程らしい。
150年前に協定が結ばれ、今の領に分たれた。
その際に結んだ条約(契約)が、
"魔王は、それぞれの領土から出る事を固く禁じ、それを破った場合、他の全魔王の総力によりこれを殲滅する事とする"
これは条文だけでなく、魔王のみに適用される結界を張る事でも維持されている。
魔王が全力を出せば突破出来ない事も無いようだが、力のほとんどを使い果たす為、条約と併せて考えれば無謀。