登場人物紹介
竹倉 灯 30歳独身
出版社に勤務する編集者。しっかり者で世話好き。神谷作品のファンで自分が担当になったときは天にも昇る気持ちだったが、その実態を知ってからはショックを受けつつも、世話好きな性格なのと編集長から頼まれて彼の日常生活の面倒もみている。
結婚式当日に新郎を略奪されるというとんでもない出来事に遭遇するものの、神谷のアドバイスで長期旅行にでかけて立ち直る。
神谷 宗佐 38歳バツイチ
灯が担当している作家。本業はミステリー作家だが、軽妙洒脱な切り口で人気のエッセイストでもある。
仕事で人と会うときだけは“素敵な神谷先生”だが普段は書くこと以外は無頓着の不精者。面倒見のいい灯を気に入っていて、自分の担当が灯以外になったら他の会社に著作権を移すと編集長を脅している。
黒縁メガネを愛用(テンプル部分は鮮やかなブルー)。長めの前髪を普段はヘアクリップで留めている。
森川編集長 39歳独身
灯の上司で、宗佐の前の担当者で学生時代の先輩。しっかり者の灯を見込んで、宗佐の担当&世話係を命じた。結婚式の仕打ちに傷ついた灯に長期休暇取得を勧める。
松岡 卯月 30歳既婚子供なし
高校時代からの灯の親友。ミステリー好きが高じて、通訳業のかたわら海外ミステリーの翻訳もしている。
灯に神谷作品を教えた張本人。今でも神谷作品のファンで、灯と宗佐の関係をちょっとやきもきしながら見守っている。既婚者で現在の姓は「清崎」だが、旧姓で仕事をしている。男前の性格ゆえに女子高時代は「憧れのお姉さま」として下級生にもてていた。
瀬戸 蒼葉 34歳独身
神谷と同じ大学出身でサークルの後輩でもある恋愛小説家。灯が神谷の前に担当しており、ミステリー好きという共通点もあって仕事抜きでも仲がいい。
木ノ瀬 典 32歳独身
蒼葉の担当編集者で何事にもソツがない。灯とは部署が違うが蒼葉担当の引継ぎをしたため、交流がある。