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夏生詩集3

自称 賢者

作者: 夏生

自称 賢者は

自分は賢いと叫ぶごとにゆっくりと

沈んでいく、底なしに

人の言葉、気にくわない言葉を

鼻で笑って、踏みつけていく

おい、どうした?

お前の言葉はそれっぽっちか

とささやく


怒りに震えた言葉の礫を食らうだけ

食らってもこんなの慣れていると

唾を吐く

こんな言葉でくじけるほど

弱くないと、脆くないと叫ぶ


本物の賢者の声がまっすぐに飛んできた


それが強さというのか

耐性がついている、なんてウィルスじゃあるまいし

輝く言葉の宝石をごまんともっていても

使わなければ、ないも同じ

心も使わなければないも同じ

あなたも

どこかでわかっている

どこかで感じている

それを閉じ込めて鍵をしめたのは

なぜ


自称 賢者は

口をつぐんだ

強く奥歯を噛み締めながら





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