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ヤンデレ系乙女ゲームのヒロインになってしまった…(泣)  作者: フリージア
第一章 全てはここから始まった
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もう一人の転生者

セントバル殿下、ろれつが回らない某芸人さんを参考にしております。

かみかみ過ぎるのにハマったので、可愛さもプラスしてみちゃいました☆(´▽`;;A

 その場にいた全員が小さな王子殿下を見た。


 ある者は睨み付け、【ナジアス殿下】


 またある者は興味津々に見下ろし、【父】

 

 そして私は、頬の赤い顔を冷ましながら、感謝の目で見ていた。


 「ぼく、おねえちゃまにお伝えしぇたい事がありゅましゅ!二人きりでおはなししぇたいの!だめでしゅか?」

 天使が上目使いで見上げてきた。ヤバい。鼻血がでそうだ。


 「お、俺だってミレーネ嬢に伝えたいことならあるぞ!だから二人で話を…」何故か上ずった声でナジアス殿下は弟を押し退けながら話しかけてきた。


 「あうぅ…」セントバル殿下は兄に押されて、ぽてっと尻餅をつく。


 「まぁ!セントバル殿下大丈夫ですか?」

 殿下の手をとり、立ち上がらせてあげた。


 「私で宜しければ、ぜひ二人きりでお話しいたしましょう!ナジアス殿下ごめんなさい。またの機会にお願いしますわ」

 

 ナジアス殿下に礼をとり、お断りさせていただいた。


 (ナジアス殿下とは、今は一緒にいたくないもの。助かったわ♪)


 何故か怒って、鬼の子のようにいきり立っている王子といるより、天使な王子の話とやらを聞いた方が良いに決まっている。それに…ナジアス殿下にまた何か言われたら、心臓がもちませんもの!!!!!イケメンは遠くから眺めるに限る!


 「こんなチビ助に負けた…の…か?」何故かガクッと膝を折るナジアス殿下。


 (負け?いったいいつ勝負をしたのだろうか?よくわからない人だ)と、ミレーネは思った。

  

 そこで、父が愉しそうに、 

 「ささっ!殿下は先ほど待機していた隣の部屋に行きましょうね!私は保護者としてここに…」とかほざいてきたので、すぐさま「却下」を言い渡した。


「セントバル殿下は“二人きりで”と仰いました。二人で会話をするのにお父様は必要ありません。ろくなことをしないのですから、おとなしくしていて下さい」


 「そ、そんなぁ~!」

 うるうると、上目使いで見てこようと、ミレーネの心には何の効果も果たさなかった。それどころか、だんだん腹が立つ事この上ないポーズに見えてきた。見た目美青年でも、中身が残念過ぎる。

 天使との差が浮き彫りになるだけだから、いい歳こいて、同じポーズは止めていただきたい。


 私はガックリと項垂れるナジアス殿下と、父様を力ずくで部屋の外へと押しやり、ドアに鍵をかけた。


 (これでよし♪)


 「殿下、父が失礼を致しました。私に伝えたい事とは何でございましょうか?」


 セントバル殿下に礼をとると、殿下は思いもよらなかった言葉を言った。


 「おまえ、かんじゃきしぇおり(神崎詩織)じゃないか?」


 

  一瞬、時が止まったように感じた。



 それは、前世での私の名だった。



お読み下さり、ありがとうございます!(^_^


セントバル殿下の番外編(短編)を、次話とともに、UPするので、お時間がありましたら、そちらも読んで戴けると幸いです!m(_ _)m

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