一人目の訪問者ー神咲飛鳥編Part2
先日、星屑神社に訪れた神咲飛鳥の通う学校
"聖宮学園"
この学校は聖母マリアの名に継がれてできた事と、聖なる守りのある宮殿という意味で立てられ、そう名付けられた学校である。
そんな聖なる場所には…
「ふざけんじゃないわよ。どうして我ら吸血鬼の天敵…十字架の元の学校にいるのよ。
…あの女、神咲飛鳥と言ったわね 。レンエイ
様子を見てきなさい。」
そう言った後彼女の手からは使い魔がでてきた。
そして、レンエイは偵察に行ったのである。
レンエイがエミリアの元を離れて、15分。
「流石に遅いわね…。ったく…」
苛立ちの余り殺気を放つ吸血鬼の元に
一人の少女が近づく…。。
「あのぅ…。誰かお探しですか?」
「いえ…神咲飛鳥って子知ってるかしら?」
そう言った直後に彼女の雰囲気は変わった。
…そんな小さな事を見逃さない吸血鬼。
「…神咲さんは、三年二組の生徒です。」
「…そう。有難う。」
そういい彼女は吸血鬼の元を離れる。
吸血鬼が疑問•確信した事は二つ。
一つはさっきの案内人は何かを隠している。
恐らく神咲飛鳥の事だろう。
彼女が神社に参拝しに来た事と合わせると…
二つめは神咲飛鳥は彼女と何らかの関係があるようだ。神咲飛鳥の事を話した時、彼女の雰囲気はギラギラとした禍々しい物に変わった。結論を言おう神咲飛鳥は彼女に狙われている。彼女が狙っている物は他者に奪われたくないらしい。逆に神咲飛鳥はそれを奪われたくないらしく神社にきたのであろうな。
なら、どうして”それを保護して下さい。”という願いじゃなくて、”破壊の願い”だったのか…。
そして、そんなにも必死に守る”それ”とは?
彼女が去ったあと吸血鬼が一人笑っていた。
「久々に楽しい宴になりそうね。ふふ」
*とある教室にて
「吸血鬼が…言ってたことが本当なら…、
私はもう…あの女に…」
その直後。
バン!!!
扉をこじ開けられた音がした。
「神咲さ〜ん♡ちょっといいかしら♡封じられた3年2組の…
「っ!?…行きます。だから…そのことは…黙っててくださいっ!!。」
「そ〜う♡嬉しいわ♡素直に従ってくれるなんて♡」
・ ・ ・とある小さな教室。
「何のようですか?天月さん。」
ガン!!!机を蹴る音が静かな部屋に鳴り響いた。
「ふふふふふ♡分かってるくせに♡」
「…」
「あなたの家の秘宝"ローズ・ミスカット"を
私天月心音によこしなさい♡」
「…。お断りさせていただきます。」
「なら…!!」
そう言い、心音はナイフを取り出した。
「!」
ドクンッ
!!
やばい!!と本能が察知した。
周りは行き止まり。
だが、飛鳥は一つ希望を描いた。吸血鬼に与えられた能力でこいつを殺せるんじゃないか…と
「観念しなさい。」
心音が飛びかかって来る。
大…丈夫。吸血鬼に力の使い方は教えてもらってある!!
飛鳥は胸に手を当て…
「…観念するのは、貴方の方よ!!!!
能力解放!破壊の力を解放する!!
…禁忌の剣"レヴァーテイン"よ!
我が元に降臨するが良い。!」
そう言われでてきたのは、紅い長いレーザー剣である。
「やぁぁああぁあ!!三年二組の仇!
死ぬがよいッ!」
そして次の瞬間、
血が空を舞ったのである。
「あぁぁ……な…んで、貴方…が…禁忌魔法を…使え…るのよ…。まさか…」
「五月蝿い」
ビシャァァ
血はまた空を舞う。
喉元に手を当て脈が完全に無くなったのを
確認し、死体を破壊しようとした瞬間ー
「ッ!」
クラッ
突然全身の血が引くのを感じた。
…あぁ、そう言えば私の心臓の力がメインなんだっけ…。
考え込む内に飛鳥はそのまま死体の上に倒れてしまった。
・ ・ ・
「あれまぁ〜こんなとこに能力者の気配。 能力者は消すのみ、ほな消し去るとしましょうか。」
扉のスキマから飛鳥を覗く、着物ののような服をきた女性は言う。
「あの子には悪いんですが、*****ゲームに参加されてはしょうがないのです。
早く消してしまいなさい。紫桜紅。」
新撰組の服に似た服を着る青年は言う。
「僕も参加した〜い♪あの子…破壊の能力者でしょ♪僕が殺したいなぁ♪ダメ?♪紫桜紅♪
水翔司♪?」
フードをきていて小柄な***はいう
「良いですよ。紫桜紅、妖華蝶。二人で仲良く殺しなさい。」
「ふふふ。邪魔し無いとでな、妖華蝶。」
「そっちこそ、邪魔しちゃ嫌だから…ね♪」
不気味な会話は続いた。
だが、その三人は築いて居ない。その話を吸血鬼が盗みぎきして居た事など。
「…」
「ほないきましょか。気を失っている今の内に始末しましょ」
ガラガラ
「失礼いたしますわ。神咲飛鳥さんはいらっしゃるどすか?」
シーーーン。
「あれれ?♪居ないよぅ?♪ちゃんと、エンシェント•アイ•ホークに見張らせてたのに♪。エンシェント•アイ•ホーク。♪あの子は、どちらに?♪」
「ここよ。お馬鹿さん。」
エンシェント・アイ・ホークが妖花蝶の元へ報告しに戻る前に…天井からは、吸血鬼が微笑んで居た。
「!!エミリア!」
「久しぶりねぇ、紫桜紅、水翔司、妖花蝶。
貴方達もこの時代に目覚めて居たのは…侵害ねぇ。私の計画が無効になってしまうわ。」
そう言い…吸血鬼は肩を鳴らし
「まぁ、良い。準備運動程度に遊んであげる…わ!」
そう言った瞬間吸血鬼の周りには紅いものが巡り合わせていた。
「…なめられたもんどすねー…。返り討ちにしてあげますわ」
そう言った時、紫桜紅の周りには紅い桜が舞っていた。
「二人は下がっててくださいわ。うちの獲物どす。」
そう言い終わった瞬間ー…
「秘刀…紅桜!」
紫桜紅の手には紅い…真紅の刀が握られていた。
「さぁ、くるがいいです…わ!?」
シュッ
風を着る音と共に、紫桜紅、の髪が少し切れた。
「まぁ慌てるな。祭りはこれからだろう?」
吸血鬼の手には紅いクナイ。と鎖が握られていた。
「…私の髪を切ったわね?
…その罪をしっかり払ってもらおう。
エミリア・リヴァーイエ・ジュン・スカーレット!!!」
「やっと…やっと本気ね?あはは♪血祭りにしてあげる♡
”召喚.百発百通の矢グングニル"
これは…お詫びよ♡」
シュウううう
(速い!!)
「シッカリ受け取りなさぁい♡」
「…舐められたものね。私が仮初めの姿であるのに気づきもしない馬鹿吸血鬼に私が倒せる分けないのよ…”召喚.霊魂”…。
返り討ちにしなさい」
ドガドガドカ!!
シュッ
吸血鬼に向かい一本の筋ができた。
「今ねっ”封印術,三重弾幕幕割結界っ”!」
シューーーーーッ
「紅魔を…夜の帝王を舐めるな」
”紅魔,悪夢循環包囲”
「!視界がっ!?」
グサッ
何かが誰かに刺さる音がした。
「っ!!?」
「い、一体何が起こったのです!?
し、紫桜紅!?」
「落ち着きなよ♪水翔司。♪簡単なことじゃないか♪吸血鬼が紅魔で霧を作りその間に紫桜紅を…刺した♪」
「なっっ」
ー霧がはれ、視界がよくなった。
「し、紫桜紅!?!
其処には血塗れで倒れていた紫桜紅が居た。
「…水…翔司。仇を…母君の仇を…とって…
吸血鬼…を殺し…て。」
「…エミリア。こんなことして楽しいの?♪
僕には君がー」
シュッ
妖花蝶の頬に赤い傷ができた。
「黙りなさい。」
そういい、神咲飛鳥を連れ吸血鬼は
彼方に消えたー…。
「…♪水翔司、紫桜紅を本部へ連れて行こう♪?その血の量だと早く手当しなきゃ、しんじゃうよ♪??」
「あぁ。そうだな。”魔法陣展開”!」
とある教室は誰もいなくなった。
正確には、天月心音の死骸が有るだけだ。
*妖花蝶、水翔司、紫桜紅の本部
スゥゥ
紫桜紅は、紅桜の姿に変幻し回復に努めている。
「水翔司♪?僕ね、彼女に会ってくるね。♪」
「彼女にか!?駄目だっ!危険すぎる!」
「大丈夫、僕は死なない。♪」
「あぁ、そうだったな。すまない。」
「ううん♪じゃっ♪」
*エミリアの神社にて
「さっさと起きなさい。」
ー神咲飛鳥は目覚めない。
「ったく。能力取り出そうかしら」
「…ばれてたんですか。」
「当たり前でしょう?吸血鬼にこの私に嘘が通じると?貴方、忘れたんじゃあ無いでしょうね?悪魔に頼み事をするという事は私に命を預けたということなのよ?」
そう言われた瞬間、飛鳥の雰囲気が暗くなった。
「いいんです。私なんて…。家族はもう他界してますし…。」
…なる程ね。エミリアは全ての謎が解けた。
彼女が必死に守っているのは、家族が残した遺産というものだろう。
ーが、その遺産には価値があり、飛鳥も重々承知の上で暮らしていてあの聖宮学園に入った。そして彼女に奪われそうになり…
殺した。
彼女が命懸けで守る遺産…、もしやー。。
「一つ質問するわ。彼女を殺してまで守りたい遺産とはなんなのかしら?
その遺産まさか…”秘宝ローズミスカット”
なの?」
神咲飛鳥は黙り込む。
「…ご名答です。私が命懸けで守っているのは神咲家代々の秘宝ローズミスカットです」
!!!!!
本当に7秘宝の一つがこの街に合ったわ!
これで…彼女を助けられるっ!
「秘宝ローズミスカット。
手にしたものの永遠の美と愛を約束し愛の絆を深める伝説の七秘宝の一つね。」
「はい。それを私の祖母である、神咲秦薇が
見つけ出し、神咲家の秘宝にしよう。と
言ったそうです。」
ー神咲秦薇。彼女が見つけたのね…。
「秦薇は生きているの…?」
「祖母の事をご存知なんですか…?」
「知ってるも何も…、彼女50は年前、
私の神社に来て願い事をしに来たわ」
流石にこの事実には彼女も驚きを隠せない。
「祖母が……。。
残念ですが、吸血鬼さん。祖母は10年前に、
ー死にました…。」
「!?…
そんな馬鹿な…。彼女の…秦薇の願いは…」
…秦薇が死んだ?あり得ない。彼女の願いは
”×××××××××××××. ”
「秦薇に合わせて頂戴。」
「あ、はいっ。では私の家へ」
ーこの目で真実を確かめてやる。
???では
「レンエイは、真面目ねぇ。
ご主人様の元へ帰ろうとするのだから」
「そんなことしてもむだなのに」
「あはははは」
ー部屋の隅には檻の中に捕まっている、
レンエイがいた。