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不安定な花火

作者: 春日陽一

滴る汗 さらさらと

僕の汗 流れます。


青春花火 ぶっ飛ばして    ひゅ~ ポンッ


…………不発弾でもイイじゃない


どーせ今まで 上手くいけたのはほんの一握り

失敗ばかり 成功の種ばかり


汗やら涙やら不足 育つ実は熱中症

冷たい水しぶきの中 僕のオアシスは 今、 笑ったんだ!




~・-・~

カッキーーーーーン とフルスイング

打ててないとか バッド無いとか そんなの無視無視

私が気持ち良ければ 

それでいいのさ それがいいのさ

ほれほら、満場一致の拍手をおくれ

夏空見上げて ひとり勝ち誇った



~・--・~

さっき貰ったキャンディ―が

ガリゴリ 音を立てて死んでいく

可能性育つ前に 現実が打ちのめしたよ

夢膨らむ昨日に 溶けて消えてったんだ



~-・-・・~

逆さま言葉が悩ました 不可解な恋愛事件ラブアフェアー

君の頬 上気するたびに

君の瞳 チラリと合うたびに

僕はわざと考えるふりして 嬉しい暗号解いていく



~-・~

昔は会えた ふうせん屋さん

やさしそうなおじさんが

私にそっと手渡すんだ

赤 青 黄色・・

あの子はいっぱい持って 嬉しそうに笑ってた

あの頃は一緒に笑ってた お互いに自慢してた


…………いつからだろう?


あの子の最後の一個 一昨日割れた

私のしぼみかけのふうせん

恨めしそうに見上げながら 割れちゃった



あぁ、今日も迷子になったカラフルが空を飛ぶ

あぁ、今日も消えゆくカラフルが地面を覆った



夏のジメジメ 髪を靡かせる

暑いだけの日 窓辺で無駄に考えた





                  ――――――私のは、いつでしょうか。






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― 新着の感想 ―
[良い点] 短編集的、といいますか、さまざまな感情を宿した物語が夏の空の下、詩によって展開されていく様が新鮮で面白かったです。   また、擬音語が大胆に用いられていることも より直感的に詩を鑑賞する一…
[一言] いろいろな人の想いが弾けて消える。 切ないのもあるし、元気なのもある。 それらすべてがまた夏の一夜の夢のように儚いのでしょうね。 でもだからこそ美しい。 きっといつか「私」も、夜空に大輪の花…
2011/07/07 21:36 退会済み
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