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企業戦士戦線(コーポレート・ウォーフェア)  作者: 凡夫 成


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40/121

第40話 企業戦士、選択の重さ。

本作は「企業×能力バトル」をテーマにした物語です。

商談は戦闘。契約は勝敗。

その結果は株価として市場に反映されます。

現場、会議、市場——すべてが戦場です。

気軽に読んでいただければ嬉しいです。


関ケ原。


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炎が、揺れる。


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熱。


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焦げた匂い。


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時任。


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立っている。


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だが——


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足が、重い。


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炎城 レオ。


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目の前。


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「……まだやるか?」


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時任、息を吐く。


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「……やる」


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踏み込む。


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時間が沈む。


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だが——


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炎は止まらない。


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熱は、流れ続ける。


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炎城

「だから言っただろ」


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拳。


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ドンッ!!


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直撃。


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時任、吹き飛ぶ。


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地面に叩きつけられる。


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動けない。


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(……届かない)


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初めて。


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認める。


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その瞬間。


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——静止。


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音が消える。


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炎が止まる。


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“完結”。


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現れる。


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時任 三郎。


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静かに、立つ。


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炎城、一歩下がる。


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「……来たか」


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三郎、視線を時任へ。


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倒れている。


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無様に。


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だが——


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目は、死んでいない。


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三郎

「無駄な消耗だ」


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一歩、近づく。


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「来ないか」


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「帝央へ」


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沈黙。


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三郎

「その力」


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「正しく使えば、世界を変えられる」


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「時間は、管理するものだ」


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時任、息を荒げながら笑う。


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「……は」


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だが——


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止まる。


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一瞬。


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(……もし)


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頭をよぎる。


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“管理された世界”


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争いのない場所。


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(……いや)


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その瞬間。


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フラッシュ。


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夜。


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罵声。


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石。


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倒れる両親。


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逃げる。


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「……っ」


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時任、歯を食いしばる。


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「……やめだ」


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ゆっくり、起き上がる。


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体は震えている。


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それでも。


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「そっちには行かない」


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三郎、目を細める。


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「理由は」


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時任

「決まってんだろ」


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拳を握る。


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「俺は、奪われた側だ」


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一歩。


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「だから、守る側にいる」


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「奪う側には行かない」


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沈黙。


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三郎

「……甘い」


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一歩、距離を詰める。


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「守るだけでは変わらない」


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「世界は、管理されるべきだ」


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時任、睨む。


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「支配はしない」


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三郎

「支配ではない」


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「最適化だ」


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時任

「同じだ」


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一拍。


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視線がぶつかる。


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動かない。


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完全に、平行線。


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その時。


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「——うちの社員を引き抜く気か?」


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軽く笑う声。


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振り返る。


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鷹名 恒一。


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ゆっくりと歩いてくる。


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戦場の空気が変わる。


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三郎、わずかに視線を向ける。


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鷹名

「困るな、それは」


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時任の前に立つ。


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「うちは人材に困ってない」


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静かに。


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だが——


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確かな圧。


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三郎

「優秀な人材は欲しくなる」


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鷹名

「高いぞ」


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一拍。


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二人の視線が交わる。


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ナレーション。


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個人の選択。


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そして——


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組織の意志。


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関ケ原。


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戦いは、次の段階へ進む。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本作ではバトルだけでなく、企業の成長や株価の動き、

情報戦なども含めて描いていきます。

少しでも面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると励みになります。

今後ともよろしくお願いします。

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