気づく
授業に入ってふと僕は思った。
「そういえば、毎日、朝過ぎたらいなくないか…?」
何がきっかけか分からないが、俺は毎日の出来事を今日だけの出来事のように思い出した。
「おーい、倉田。何ボーッとしてんだ。俺の授業が退屈か?」
先生に注意された。
「っさーせん!」
俺は何やってるんだ。
高校では目立たないようにやっていこうと決めたのに。
授業中に先生に注意されたらその目標も達成、、、、
「クスクス、くすくす」
出来ないじゃないか。
中学の頃の習慣で無意識に立ってしまった。
目立ってしまっている。
反射的に立ってしまったせいで?
その日の午前中、俺は授業に集中できなかった。
理由は授業がめんどくさかった、ということにしておこう。
「おい!亮介、お前どしたん?一時間目からずーっと変だぞ。」
「あーっ、、、うん。」
昼休み弁当を食べながら菊田と話して、ふと言ってきた。
「変じゃ、ねーよ。」
「変だよ。午後から気をつけろよー。」
「ねぇ、倉田と菊池。ちょっと良い?」
突然クラスの中心?らしき女子が話しかけてきた。
よく見ると、優綺が教室にいる時よく話してる子たちな気がする。
いかにも〝一軍女子″という感じの女子たちで、考えてみると彼女たちと仲良くしている優綺は、俺と釣り合わないほどのキラキラ女子なのか。
俺は結局キラキラ女子に惹かれてしまうのか。
まぁ、悪いことではないけれど。
「あのさ、うちらの代わりに優綺に弁当持っていってくんね?今、ゆっち、保健室にいるんだわ。うちらさ、せんせーに呼ばれてるし行ってくんね?」
「えっ?」
彼女たちと優綺のことを考えていて声を掛けられたことに気づかなかった。
「あぁ、もちろん僕らが行くよ」
俺が何と聞かれたのか分からず戸惑っている間に菊田がそう答えた。
「さんきゅー。じゃ頼むね菊田。」
安心した。もうあっちにいった。
「びびったー。急に僕らに話しかけてくるんなんて、」
「うん、そうだな。」
そうか、優綺は保健室にいるんだ。
「なぁ、お前1人で行けよ。」
「はぁ!!なんでだよ。お前が頼まれただろ?!」
「空乃さんと話せる良い機会じゃん。僕は邪魔だろ?」
「なんで、そーなるんだよ。」
なんでだよ。朝の優綺以外と話したことないのに。
「空乃さんと距離縮めれるよ?僕、用事あるし、それじゃ!届けてねー。」
「おいっ!菊田!」
菊田は半強制的に俺を行かせるよう仕向けてきた。
「これは、行くしかないのか…?」




