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ダンジョン

ダンジョン。2020年、世界各地に出現したそれは従来のゲーム通りモンスターが跋扈し、宝箱があるまさにファンタジーの産物そのままであった。それと同時に人間は『神からの啓示』という儀式により18歳になると種族と職業を決められるようになった。これにより今の時代、種族や職業スキルにより社会は成り立ち、その中でもダンジョンを攻略する冒険者はその花形とも言える。


「そういえば俺も今日、18だったな。」

「ちょっとあなた!何してるんですか!?はやく逃げてください!」


なぜ俺が今、大量のモンスターを目の前に明らかにパジャマ姿でコンビニに来たニートみたいな格好になっているのかと言うと











「ん?どこだここ?」


目を覚ますと見知らぬ天井、というか洞窟にいた。


「あー、とりあえず『あの種族』になれたってことでいいのかな?」


あの祭壇で俺が選択した種族、それが夢でなく本当ならあれができるはず。


「ステータス!・・・・・・・おお!」


すると目の前にパソコンのウィンドウのような画面が現れた!


名前 鳳漣

種族 天理族・超越種

職業 操理初心者 レベル1

称号 試練を超越せし者 理を操る者

レベル 1

職業スキル 創理1、統理1、滅理1

恩恵スキル 鑑定、インベントリ、未来予知

職業アビリティ 法則無視、概念無視、夢想行動

恩恵アビリティ 超越化


おお!これが俺のステータスか!あの祭壇で俺が選んだ理由がこれだ。理を操る力。完全にチートでしかない。理を操るってもう神様超えてるでしょ!?


「さぁてとりあえずこの洞窟、というかダンジョンをでますか。」


そう言って俺は歩き出した。















というわけで俺はダンジョンを攻略し始めたのだがしばらく人もモンスターも現れず、やっと人がいたと思えばこのように大量のモンスター様もいたと。


「初戦闘が見るからにやばそうな奴らがわんさかときたかぁ。」

「え!?レベル1!?でもなんでここに!?とりあえず逃げてください!」

「まあまあお嬢さん。そこで見てなって俺が何とかするから。」

「その自信はどこから来てるんですか!?っていったぁぁぁぁぁぁ!!!!????」


そして俺はモンスターたちに向けて走り出す。


「理を操れるのなら・・・・・『ぶっ飛ばせ』」


俺がそう言って振るった俺の拳は5メートル以上もあるキメラみたいなモンスターをぶっ飛ばした。というか直線状のものが消滅してる。


「やべぇな。拳一発でこれかよ。」


なにやら向こうで女の子が叫んでいるが俺は今、久方ぶりの好奇心の波に心が躍っているんだ!


「じゃあ魔法はどうかな?『燃えろ』」


するとモンスターたちがたちまち炎に飲まれた。


「ハハハ!こいつはやべえな!」


めちゃくちゃ楽しくなってきた!そこから俺は無我夢中でモンスターの大群を殲滅しまくった。


「·········ふう。めっちゃ楽しかったな!」


まるでゲームの大会後みたいに晴れ晴れとした気分になっていた。


「ほ、本当にスタンピードを止めちゃった·········?」

「あ、お嬢さん。大丈夫か?怪我とかしてないか?」

「え、あ、だ、大丈夫、です。そ、それより、あ、あなたはいったい何者········?」

「あぁ。えーっと、本名はまずいだろうから·······レオン!俺はレオン!今日というかさっき啓示を受けた元自宅警備員だ!」

「え!?い、今さっき!?で、でもとうしてここに?」

「あぁそうそう。俺も聞きたかった。ここってどこだ?なんか白い光に包まれたと思ったらこのダンジョンだったんだよ。」

「突発転移?でも啓示直後でそんなことがあるなんて···········こ、ここはBランクダンジョンの池袋西第3ダンジョンです。」

「へー、そうなのかー。っていうかさっきから飛んでるこの丸いのはなんだ?」

「え!?あ!?配信してるの忘れてた!」


あ、もしかしてこの子ダンジョン配信者なのか!?


"やっと気づいたw"

"ルナルンを助けてくれてありがとう!"

"啓示直後ってま?"

"ウィンドウにはさっきまでレベル1だったな"

"なお現在は既に125ですがw"

"Bランクのスタンピードの単独殲滅ってバケモンすぎだろw"

"スタンピードって経験値いっぱい入るのか"

"↑普通は無理w"

"『普通は』ね"


「へー、これが配信かぁ。不思議なもんだな。」

「ご、ごめんなさい!すぐに止めます!」


"え!?ちょっと!"

"まだ止めないで!"

"もうちょいそこの青年を見せてほしい"

"ホモ湧いてて草"

"なお元ニートっていうw"

"ニートでしたが冒険者になってみますw"

"ラノベはいつ発売ですか?w"


「あぁ、止めなくていいぞ。見てる人も止めてほしくないみたいだし。」

「でもあなたのことが········。」

「いいっていいって。というか俺はとにかく金が欲しいからさ。名前売れるじゃん。」

「お金が欲しいって·······ストレートすぎです。」


こうして俺は帰路についた。

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