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(一)-6

 そして今日、ようやく久しぶりに再会し、原宿に来ていたのだった。

 拓弥は嬉しすぎてはしゃぎそうになる気持ちが出るのを何度も押さえた。越川駅で待ち合わせしてそのときに翔太をぎゅっと抱きしめたかった。それも我慢した。電車に乗っている時も、電車の乗り換えでホームから階段を上がるときも、タピオカドリンクを飲みながら竹下通りを歩いている時も、そして店に入るときも、翔太の手を握っていたい衝動をずっと我慢していた。


(続く)

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