結局、あなたに依存してます
今日は、マネ交流会ということで、花奈さんと一年マネみんなで、昼休みのランチを食べる日。
私は専ら、校売派で、紅茶とサンドイッチとか、ミルクティーとシフォンケーキという組み合わせが多かった。
気付いたのは、まさき先輩もよくミルクティーを買っているということ。それから、まさや先輩は、レモンティーをいつも、校売のおばちゃんに取り置きしてもらっていて、2限目終わりの早弁後に、二人は野球しにグラウンドに出ていくことも知った。
マネ交流会に行くと、みんなお弁当を広げて食べ始めていて、その中に、陸上部の三年生で中距離選手をしている、美怜先輩がいた。
美怜先輩は、女神様と言っても過言ではないオーラを放っていて、どこかミステリアスな部分もあって、とにかく可愛い。
部活見学で陸上部に行った時に、声をかけてくれたのだが、一挙手一投足に惚れ惚れした。
「あいみちゃん、こっちこっち!先に食べ始めちゃってごめんねー。」
と、花奈さんが手招きしてくれた。
そして、美怜先輩の怪我が長引いて、選手として陸上を続けられなくなったこと、引退までの数ヶ月、野球部に転部してマネージャーをしてくれることを話してくれた。
「じゃあ、三年生の夏の大会のスコアラーは、美怜先輩が入るんですか?」
真面目なトーンで、べんちゃんが聞いた。
べんちゃんは、色白で、丸フレームの眼鏡をかけていて、几帳面。毎日の部活日誌も進んで書いてくれる。
「美怜さんが、スコア書けるようになるのが間に合いそうなら、やっぱり、3年生の大会には、スコアラーも3年生がいいかなって考えてるよ。」
と、花奈さんが返すと、べんちゃんは、少し不服そうに頷いた。