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結局、あなたに依存してます

陸上部に入部した豊本くんは、私と同じクラスで、入学式の時、新入生代表あいさつをしていた秀才くん。私も記念品贈呈で受け取る生徒代表だったから、入学式前のリハーサルで出会い、他校の同級生の中で初めて話した男の子だった。


「久我さん、野球部のマネになったんだ。陸上部も見に来てたから、一緒に部活出来るかなって、ちょっと期待してたんだけどなー。」


久我は、私の名字だ。


「とよぴー、陸上部一択って言ってたもんね。

ごめーん。先輩マネさん、一人でやってるって聞いたから、こっち入っちゃった。」


とよぴーは、豊本くんのニックネーム。最初に話した時に、何て呼べばいいか聞いたら、そう呼ばれてると教えてくれた。


「でも、陸上部と野球部、練習場所グラウンドで一緒だし、久我さんのマネ頑張ってる姿見れるからいいかも。」


「とよぴー、足も速いんだよね?何でも出来て、羨ましいな。」


何となく、とよぴーがぐいぐい来てる気がして、話をそらしてしまった。


「何でもってわけじゃないよ、俺、水泳はできないしね。」


「うそ?!私と一緒だー!平泳ぎなんて、後ろに進むんだよ、私(笑)」


「一緒!俺も後ろに進むよ(笑)」


二人で爆笑していると、部活開始の合図がかかった。お互い、またね、と手を振った。


とよぴーって、ただ真面目なだけじゃなかったんだ。意外な一面を知ったな。


私は、ポットに水を組みながら、あれこれ考えていた。

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